たまプラーザの美しが丘公園に隣接し、地域住民・行政・大学・企業などが連携してまちづくりを進めていくための場としてオープンした「WISE Living Lab(ワイズ リビング ラボ)」。横浜市と東急電鉄が推進する「次世代郊外まちづくり」の情報発信や活動の拠点としても期待されているWISE Living Labの“ヒト・コト・モノ”を、イベントレポートやインタビューでお伝えします。

「まちぐるみ」の子育てを目指して

「ファミリーリソースプロジェクト」は「子育て家庭と地域の子育てを支えている方々の、そして子どもはもちろんパパママ同士の出会いの場になれば」との思いから生まれたまちぐるみのイベントです。 第1回は2017年12月9日、WISE Living Labにて実施されました。 当日は、参加者同士のコミュニケーションを促す「対話ボード」が設置されたほか、 ミニレクチャーやこどもグッズ交換会、手作りおもちゃワークショップ、本の読み聞かせなどが行なわれ、会場は多くの子どもとパパママでにぎわいました。

このイベントは、たまプラーザ周辺の学校や保育所、子育て支援関係者による「子ども・子育てタウンミーティング」のメンバーが中心となって実現しました。子ども・子育てタウンミーティングは、横浜市と東急電鉄が推進する「次世代郊外まちづくり」のリーディングプロジェクトの一つで、「まちぐるみの保育・子育てネットワークづくり」を目指して2014年にスタート。これまで10回にわたって対話を重ねてきました。実際に地域の子どもや家庭の声に耳を傾け、寄り添ってきた皆さんのミーティングは、毎回とても熱いものだったようです。その対話の中で出たさまざまなアイデアや意見をもとに開催されたのが、今回のファミリーリソースプロジェクトです。ミニレクチャーでは、タウンミーティングに参加の4つの団体や施設の方々から子育て家庭が利用できるサービスなどが紹介されました。

「青葉区こども家庭支援課」係長の横田さんは、区内の子育て支援事業や各種相談窓口、およびそれらの拠点や連絡先が一覧で掲載されている「子育てワクワクMAP」を紹介。「年齢や相談内容によって窓口が分かれているので探すのが大変だと思います。こども家庭支援課にお気軽にお問合せください」と話しました。

「美しが丘小学校放課後キッズクラブ(以下、キッズ)」主任の小西さんと「美しが丘東小学校はまっ子ふれあいスクール(以下、はまっ子)」チーフの岩佐さんは、キッズとはまっ子の違いやプログラム内容、利用状況などを紹介。「遊びの場」に加え「預かりの場」にもなっているキッズには、会場からスタッフ編成に関する質問も出て、子育て家庭の関心の高さがうかがえました。

公立保育園の取り組みを紙芝居風に紹介してくれたのは、「美しが丘保育園」園長の小野塚さんと副園長の西村さんです。青葉区の「育児支援センター園」に指定されている同保育園は、保育のノウハウを地域の子育て中の方々にも役立ててもらおうと、育児相談や育児講座、交流保育、園庭開放、公園への出張保育など育児支援を行なっています。

地域ケアプラザの中でも特に子育てに力を入れているという「横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ」の所長の大重さんからは、同施設で開催している子どもや子育て家庭向けのイベントや講座のほかにも、「子育て応援ぼらんてぃあ養成講座」やこども食堂「たまプラごはん」など、子育て家庭を支援する活動の紹介がありました。

顔の見えるかたちで組織の異なる方々から一度に話を聞けたことは、子育て家庭にとって貴重です。しかもそれぞれが単独で活動しているのではなく、他の組織と協力・連携しながら取り組んでいることも見えてきて、安心感にもつながったのではないでしょうか。

午後からはレクチャー会場がワークショップ会場に変身。午前中から開催されていた「こどもグッズ交換会」はそのままに、会場の中央にはワークショップのテーブルが並びました。クリスマスにおすすめの一冊を持ち寄ってのPOPづくり、家庭にある身近なものを使ってのクリスマスオーナメントやスノードームづくり。どのテーブルも、子どもたちが真剣なまなざしで取り組んでいます。そんな子どもたちの様子を見守りながら、ママやパパがスタッフと会話する姿が会場のあちらこちらで見られました。

また、共創スペースの一角に用意されたプレイスペースでは、楽しそうにおもちゃ遊びをする小さな子どもたちの姿も見られました。 年齢に応じて楽しめるプログラムを用意しているのはさすが。共創スペースのお隣では、モデル棟を使って本の読み聞かせも行なわれ、リビングルームでくつろぎながら親子で絵本を楽しんでいました。

今回のイベントの来場者は、ポスティングや地域のお店に掲示されていたチラシを見て来場した人や、美しが丘公園で遊んだ帰りに立ち寄った人など地元住民が多く、 また土曜日ということもありパパの姿も多かったのが印象的です。最近引っ越してきたばかりのご夫婦は「いろいろな情報が手に入った」と喜び、「子どもが楽しめて親はためになるこのようなイベントがあるのはとてもうれしい」と話してくれた人もいました。このような機会がまちの中で増えていくといいですね。

地域の子育てや教育を支えている方々が一丸となって取り組む「まちぐるみ」の子育て。 たまプラーザの新しい取り組みに注目です。

文:柏木由美子(スパイスアップ編集部)

初めてのファミリーリソースプロジェクトは、美しが丘の「WISE Living Lab」共創スペースと、隣のモデル棟を使って開催されました。

こどもグッズ交換会で、もうすぐ生まれる赤ちゃんの洋服選びを楽しむ若いご夫婦。かわいいデザインに笑顔がこぼれます。

赤ちゃんを抱えながらチラシを丁寧にチェックする男性。ミニレクチャーでもパパ向けのイベントや講座が紹介されていました。

会場の一角には、小さい子用のプレイスペースも。おもちゃは地域のボランティアが用意したもの。

山内図書館や地域の方の協力で本の読み聞かせも開催。「三びきのやぎのがらがらどん」では迫力満点の大型絵本も登場しました。

更新:2018年2月26日 取材:2017年12月9日

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