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まちなかパフォーマンスで育ちあい! 

街×人 インタビュー 「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンス プロジェクト代表 林月子さん

たまプラーザに何やらステキな風が吹いているらしい……。そんな話題のムーブメントの一つが「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンス プロジェクト。2013年のたまプラーザ駅前でのフラッシュモブや、2014年の商店街でのパフォーマンスを経て、今年は11月28日美しが丘公園を舞台に、音楽と民族舞踊のパフォーマンス「GUMBO」を実施。たくさんの人を巻き込んで笑顔の輪を広げ続ける、代表の林月子さんに、このプロジェクトにかける思いを伺いました。

  • 林 月子さん

林月子さん

はやしつきこ
“「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト”代表。たまプラーザ在住25年で二男一女の母。趣味は、散歩とお弁当作り。「高校生の息子のために作ってるんですけど、すごく楽しい。大好き。私は絵も描けないし文章も書けないから、お弁当が自己表現。私の作品なんです」とのこと。美しが丘ダブルダッチクラブ創設者でもある。

この街の人たちが、もっと気軽につながったらいいな

林さんの活動のきっかけとなった、2013年の『次世代郊外まちづくり ワークショップ』。
第1回まちなかパフォーマンスの様子。1歳の赤ちゃんから70代のお年寄りまで、なんと総勢150人が参加。
たまプラーザ駅の広場に、みんなでひとつになって何かをやり遂げる喜びが満ちあふれていきました。

──“第3回まちなかパフォーマンス「GUMBO」”についてお聞きする前に、まずはこれまでの歩みを簡単に振り返らせてください。そもそも林さんが現在のような活動をされるようになったきっかけというと?

直接的なきっかけは、やっぱり“次世代郊外まちづくり”のワークショップに参加したことですね。ある日、そういうワークショップが開催されるっていうチラシがポスティングされていて、その存在を知ったわけですけれど(笑)。

──参加してみようと思われた理由は?

元々、この街に住んでる人同士がもっとつながったらいいのにな、という思いがあったんです。あらゆる世代の人たちが素のまま気軽に交流できるようになれば、たまプラーザがもっともっとすてきな街になるんじゃないかなって。そのために自分でコミュニティ・カフェ的な場所をつくろうかな、なんてことも考えてたくらいで。それを実現するためのヒントが得られるかもしれないと思って“次世代郊外まちづくり”ワークショップに参加することにしたんです。

──そこに参加したことによって林さんが代表を務められている“「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト”が誕生したんですか?

いや、それは“住民創発プロジェクト”にエントリーするタイミングです。最初は“フラッシュモブ実行委員会”という名称だったんですけどね。“次世代郊外まちづくり”ワークショップを経験して、たまプラーザという街について、より積極的になっていって。そんな中でダブルダッチでフラッシュモブをやったら面白いんじゃないか、というアイデアが浮かんだんです。私は15年ぐらい前に“美しが丘ダブルダッチクラブ”っていうのを立ち上げたので、それが普及するといいなあという思いがありましたし。ダブルダッチを楽しんでいる子供がたくさんいることが、この街の特徴だと思ってますし。カプリオールという世界的に大活躍しているプロのチームとの関わりもあるんですけど、その彼らは“たまプラーザの街に僕らは育ててもらった”って言ってくれてますし。といったことから、たまプラーザの文化のひとつであるダブルダッチでフラッシュモブをやりたいと思ったんです。

みんなで何かをつくりたいと思ってる人がたくさんいる

第2回の舞台は、たまプラーザ中央商店街。たたいて踊って笑って泣いて……感動がみんなの心をひとつにしました。
アレがやりたい。コレもやりたい。夢が膨らむ“わ~く★ワークショップ”です。
パフォーマンスを終えたら“振り返り塾”で総括。どんどん“育ちあい”の輪が広がるといいな。

──その“「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト”は見事に“住民創発プロジェクト”の採択団体となり、そして2013年11月に第1弾が行われましたね。

実際にはダブルダッチだけじゃなく、いろいろなダンスと組み合わせた形に落ち着きました。第1弾をやってみて、この街にはみんなで何かを一緒につくり上げたいと思ってる人がたくさんいる、ということがわかって。そういう気持ちを多くの人とシェアしたかったから“わ~く★ワークショップ”というものを開いて、みんながやりたいことを挙げてもらったんですよ。そこで出てきたさまざまな意見をひとつにまとめたのが2014年7月の第2弾。「またフラッシュモブをやりたい」「ダンスをやりたい」「楽器の演奏がしたい」「映画を作りたい」「商店街で何かやりたい」といった、みんなの数々の希望を形にしたんです。

──“「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト”が掲げている“育ちあい”というキーワードについて教えてください。

この“育ちあい”って、ちょっと言葉では説明しづらいところがあって。“育てあい”じゃなくて“育ちあい”ですからね。おそらく参加した方にしか実感できないことなんじゃないかと思います。それもあって、これまでの2回のパフォーマンスに関わった方に集まってもらって、いったいどんな場面で“育ちあい”を感じたか、ということを検証する“振り返り塾”というワークショップを今年1月と4月に開いたんです。いろいろなエピソードを語ってもらって、それをまとめたら3つの“育ちあい”が見えてきて。まず“自分自身の心の育ち”。そして“人を思い合う心の育ち”。最後が“街を感じる心の育ち”。大きくまとめると、この3つ。“まちなかパフォーマンスプロジェクト”は、そんな“育ちあい”が広まることを願って活動してるんです。

いろいろな地域のフォークダンスをごった煮に

第3回まちなかパフォーマンスに向けて横浜市立美しが丘小学校の体育館で猛練習中!
11月28日(土)の13時30分と15時の2回公演。ぜひ美しが丘公園にお集まりください!

──そして、いよいよ第3弾が迫ってきていますね。11月28日(土)に美しが丘公園で開催される“第3回まちなかパフォーマンス「GUMBO」”。

今回のテーマは“フォークダンス”。いろいろな地域の民族舞踊と音楽と、そして、たまプラーザオリジナルダンスを組み合わせたショーケースをやります。45分間のショーで、そこにはちょっとしたストーリーもあったりします。

──そういうものをやろうと思われたのは?

さっきも話した“わ~く★ワークショップ”のときに“1000人でフォークダンスを踊りたい”という意見があったんです。これまでのような激しい踊りは無理だけどフォークダンスなら参加してみたい、という高齢の方もいらっしゃったし。それでフォークダンスのことを調べてるうちに、いわゆる私たちが子供の頃に踊ってたフォークダンスだけじゃなくて、もっと広い意味での民族舞踊のことだって知って。いろいろな国や地域のフォークダンスを混ぜ合わせたら面白いものができるんじゃないかな、と思ったんです。民族舞踊とか民族音楽って、その土地の人たちの文化の象徴であり、その土地を愛する気持ちから生まれたものだったりするわけで。ある地域のものが別の地域のものと組み合わさったら何か新しいものが生まれるんじゃないか。価値観の違い、文化の違いがひとつになるのは、すてきなことなんじゃないか。そんなふうに思いまして。今って世界のあちこちで悲しい出来事がいろいろ起こっているけれども、このフォークダンスが、そういう出来事がなくなることに少しでもつながるといいな、という思いも込めてるんですけどね。ちなみにタイトルの「GUMBO」というのはニューオーリンズのごった煮料理のこと。いろいろな地域のフォークダンスがごった煮になってるんで、このタイトルにしました(笑)。

──過去2回よりも規模が大きくなってますね。

そうなんです。パフォーマンスの時間も長いですし、それに関わってくださる他団体の専門家の方も多くて。パラグアイのボトルダンス。東欧のダンス。アメリカのカントリーダンス。たまプラーザのオリジナルダンス。などなど、それぞれを専門家の方々が指導してくださってるんで。もちろん構成も複雑になってますし、それらを練習するためのスケジュールの調整も複雑になってます。

11月28日、美しが丘公園に“GUMBO村”が出現!

衣装制作ワークショップの真っ最中。「GUMBO」当日は、みんなで作った手作り衣装にも注目してくださいね。
「GUMBO」ができあがっていく過程を自分たちで撮影しよう!とプロを招いての勉強会。やりたいことがどんどん湧いてきます。
七戸とつながったことで実現したガーリックナイト。七戸特産のニンニクを使ったお料理に舌鼓を打ちました。

──準備をされていて楽しいのは、どんなことですか?

以前は“まちなかパフォーマンスプロジェクト”のほうで準備をして、そこに参加してもらうだけだったんですけど。でも今回は、これまで参加してくださった方たちの中から、より深く関わってくれる人がいっぱい出てきて。行事企画部とか衣装部とか、いろいろな部ができて。それぞれがアイデアを出してくれるので、みんなで作り上げていくっていう感じがより強くなってきてるんです。それが何よりも楽しいです。

──そういえば衣装や撮影のワークショップも開かれているんですよね?

はい。ダンスの練習だけじゃなく、もっとさまざまな場面で“育ちあい”が生まれるといいなあと思って。衣装を作るのが得意な方に教えてもらいながら自分たちで作る。撮影も去年は映像のプロの方に全部やってもらったんですけど、でも今年は住民の方も参加してスキルを学びながら撮影する。フォークダンスだけじゃなくて、そういった衣装や撮影も含めて「GUMBO」プロジェクトなんですよ。

──制作段階から、まさに“ごった煮”ですね。逆に準備にまつわるご苦労はありますか?

やっぱり資金がないことですね(笑)。毎回、資金集めは大変です。食のイベントをやって、その売り上げの一部を活動資金に充てたり。クラウドファンディングを始めたり。

──食のイベントといえば、つい最近も“ガーリックナイト”を開催されたばかりですね。

9月の終わりに“七戸ドラキュラdeまちおこし実行委員会”の協力で開きました。その委員会の方が昨年の“まちなかパフォーマンスプロジェクト”の模様をまとめたDVD『育ちあい2014夏』を見てくださって。「林さん、たまプラーザでやってることを、ぜひ七戸のみんなに話してください」ということで私が講演という形で呼ばれたんですね。それがきっかけになって交流が始まって。七戸はニンンクが名産なので、そこから大量に仕入れて“ガーリックナイト”を(笑)。

──そういったさまざまな試み、つながり、交流の先に11月28日の「GUMBO」が存在するわけですね。

会場の美しが丘公園に、これまで誰も見たことがないような“GUMBO村”が出現します。こんなことが起こっていいんだ! こんなごちゃ混ぜでもいいんだ! というように、ごった煮だからこその楽しさや、ごった煮だからこそ生まれる新しいものを感じてもらえると思います。

感動すること。それが私の大好物

七戸で公演する林さん。まちなかパフォーマンスの経験が遠く離れた2つの街をひとつにつなぎます。
「楽しんでやってるだけですよ」と語る林さん。“GUMBO”ポーズも決まってます!

──“「たまプラー座だよ!全員集合!」まちなかパフォーマンスプロジェクト”の、この先のビジョンのようなものはお持ちですか?

七戸のような感じで、もっと街同士がつながったらいいなあと思いますね。つながって、たまプラーザのような“育ちあい”が他の街でも生まれたらうれしい。今、このプロジェクトにはキッズ・スタッフっていうのが大勢いるんですけど、その子たちが大人になって引き継いでいってくれたらいいなとも思います。それは別に“まちなかパフォーマンスプロジェクト”という形態じゃなくてもよくて。単純に“自分が暮らしている、たまプラーザという街をすてきにしたいんだ”っていう気持ちを持って何かしらの活動をしてくれたら、ものすごくうれしいですね。

──林さんにとって、たまプラーザってどんな街ですか?

たまプラーザは人が育つ街ですね。これは、そうなったらいいな、という希望も込めての回答ですけど。それと街の魅力のひとつにクリエイティブな人やアーティスティックな人が多く暮らしている、ということがあると思います。そういうことって、ぱっと見ではわからないんですけど、こういった活動をしたことによって知ることができたというか。本当に特別な技術や才能を持った方がたくさんいらっしゃる。それは、たまプラーザの資産ですよね。

──ところで、どうして林さんって、いつも元気なんですか?(笑)

あんまり難しいことを考えてないからじゃないですか(笑)。

──そんなことないでしょう。“まちなかパフォーマンスプロジェクト”の運営なんて、すごく難しそうですし。

楽しんでやってるだけですよ。遊び……なんて言ったらいけないのかもしれないけど、でも気持ちはそんな感じ。それと私は感動が大好物なんです。誰かが感動してる姿を見るのも、もちろん自分が感動するのも大好き。感動でお酒が何杯でも飲めるくらい好き(笑)。それを味わうためだと思えば何でもできちゃうんですよね。それが原動力なのかな。

更新:2015年11月17日 取材:2015年10月

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