遊ぶのが仕事の子どもと遊ぶように働くクリエイター。こんな両者が出会うと何が生まれるんだろう。そんなワクワクするようなことを考えながらリノベーションされたビルが、代官山にあります。はてさて、どんなコトが生まれて育つのでしょうか。このシリーズでは『SodaCCo(ソダッコ)』と名付けられたビルの“ヒト・コト・モノ”を不定期更新でレポートしていきます。
オープニングイベント



未来に向かって船出をしよう!
「出航で~す!」
オーナーの佐藤正芳氏の高らかな発声とともに、未来に向かって船出をした『SodaCCo』。あいにくの冷たい雨にもかかわらず、3月1日のオープニングイベントは多くの関係者で熱気に包まれていました。親子で参加の方も多く、“子どもとクリエイターの「育つ」が出会う、みんなのビル”にふさわしい幕開けです。
『SodaCCo』は、道路に面して間口が広いビルで、その形は船のよう。それぞれ昭和40年代に建てられた2棟をつないで使われています。リノベーションするにあたり、地域社会に資するものをつくりたいという事業主の佐藤商会の思いをベースに、さまざまな側面でこの事業に携わるblue studio、Tone & Matter、co-labを加えた4社で検討を重ね、たどり着いたテーマが「子どもとクリエイター」でした。ビルのある場所は、ちょうど代官山の商業地と住宅地の接点で、住んでいる子ども、親と一緒に買い物に来る子ども、そしてクリエイターなどさまざまな人が行き交う所。昔の町工場のように、ものづくりをしている人と子どもたちが触れ合う場をイメージしたとのことです。
1階から3階は子どもをテーマにしたテナントスペースで、知育グッズのショップや学童保育、プレスクール、家族で立ち寄りやすいカフェや、クリエイターたちのショールーム、そして授乳室もあります。4階から6階はクリエイター専用のシェアオフィス、co-lab代官山です。その他イベントスペースにもなるスタジオや、船のデッキを思わせるウッドテラスもあり、ここに集う子どもたちとクリエイターたちがコラボレーションしやすい環境が整えられています。
オープニング当日、「船出のマルシェ」と名付けられたイベントでは、入居テナントや、『SodaCCo』のコンセプトに共感したお店のブース、フェイスペイントやおばけの着ぐるみを楽しむワークショップなどが展開され、来場者たちは、大人も子どもも『SodaCCo』の世界観を思い切り楽しんでいるようでした。「空飛ぶサラダ」や「SodaCCoクッキー」などユニークなフードを提供していたケータリングは特に大人気。アクセサリー、子供服、バッグなどのお店には、他では手に入らないようなハンドメイドの一点ものも並び、買い物を楽しむ人でにぎわっていました。
この場に居合わせたみんながワクワクした気持ちを共有したこの日。「この『SodaCCo』の中にとどまることなく、代官山の街にじわじわと波及するようなことができるといいなと思う」と語る佐藤商会の佐藤芳秋氏。終始お子さんを抱っこしながら来場者と語らっている様子は『SodaCCo』という場を象徴しているようでした。
これからしばらく、この『SodaCCo』で、どんな人たちが、どんなことを展開していくのかをレポートしていきます。ご期待あれ!
更新:2015年3月31日 取材:2015年3月1日
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