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東急電鉄

F★E★P

ココ、知ってる?

日々進化を続ける東急沿線の街。いろんな駅のいろんな場所で、新しいスポットや話題のスポットが増え続けています。あなたはこんなスポット、知っていますか?

心の中に起こる化学反応を感じに。偶然の出会いから始まる自由な空間

ワークショップや子どもたちのアートクラスで制作した作品が、所狭しと置かれた店内。一見雑多に見えながら、不思議と居心地がいい。
子どもたちのアートクラスのひとコマ。クッキー型やオリジナルの型を使った紙すき体験で、変形和紙を制作。できた和紙を糸でつないで、モビールを作ります。
「F★E★P」がギャラリーになるきっかけをつくった、おがたりこちゃんの“ガガケベ”シリーズ作品。
オーナーの小林さん(左)とカフェを手伝うお母様。グリーンデザイナーとして活動していたこともあるほどグリーン好きの小林さん。お店の入り口は、のびのびと育ったグリーンで飾られています。

地元町内会の顔役たちや子ども連れのお母さんたちがふらりとお茶をしに訪れ、近くにある国士舘大学の学生や世田谷区役所で働く人たちがランチにと訪れる。「F★E★P」は、アメリカで映画やTVなどのエンターテインメントの現場で、アートディレクターとして活動してきた小林玲子さんが運営するちょっとユニークなカフェ。しかし店内には美術道具が無造作に置かれ、壁にはカラフルな色鉛筆やカラーインクがぎっしり。まるで美術家の工房のようです。

「F★E★P」とは、“簡単で楽しめる初心者から経験者までの練習曲”という意味の“Five Easy Pieces”の頭文字。この場を“大人と子どもが日常生活の中で、自分の創造性に思いっきり伸びをさせて、心の冒険と探求にチャレンジする場所”にしたい、という小林さんの思いが込められています。その思いからカフェだけでなく、未経験者から経験者まで絵画を楽しみたいという人たち向けの水彩画・スケッチ教室や、4歳以上の子どもたちを対象にものづくり教室を開催しているアートスクールでもあります。そして、親子で一緒に楽しむワークショップやインスタレーション、和楽器の演奏ライブや伊賀忍者のトークイベントなど、テーマもスタイルもさまざまなイベントが数多く開催される自由な空間になっています。

「最近、自給率0%といわれる日本古来の和綿を育てている“東京コットンビレッジ”の方と知り合う機会があり、応援したいと感じ、和綿を使った機織りワークショップを子どもたちのアートクラスで開催しました。また、子どもたちにはたくさん本を読んでほしいという思いがあって、教室を始めてからずっと夏休みにブックスタンド作りのワークショップを続けています」と小林さん。子どもたちの発想の豊かさを実現するためにいろいろなものにチャレンジしているそうですが、基本は彼女が強く興味を引かれたもの、応援したいと思ったこと、子どもたちがやりたいと思ったことがカリキュラムになり、ワークショップやイベントになっています。カフェなので創作している間、お母さんたちはお茶をしながらゆっくり待つことができます。「あとはクレイアニメーションや木版画、木製パズル、筆箱などを作ったりといろいろ。最近は子どもの受験の準備に、と訪れるお母さんもいらっしゃるのですが、こんな調子だからそういう目的には向かないかもしれませんね」と笑います。

店の奥に目を向けると、壁には独特の雰囲気を感じさせるアート作品の展示。「これは、おがたりこちゃんの作品。障害者アートということで注目されている彼女ですが、そんなことは関係なく素晴らしいアーティスト」と言う小林さん。おがたりこちゃんと出会ったことが、「F★E★P」をギャラリーとして使用するキッカケにもなったのだそう。「出会ったときには小さくてかわいらしい作品だけだったのですが、私が大きいのを描いてみようよと言ったら、彼女の中で何かが弾けたんですね。とても楽しそうに大きな壁画を描き上げ、そのプロセスを経て誕生したのが、この“ガガケベ”シリーズ」。ユーモラスな作品にいとおしさを感じ、作品を多くの人に見てもらえる機会をつくってあげたいと思い、個展を企画したのだそう。

「楽しい気持ちになれるものを、生活の中にどんどん取り入れていく。それが自然にできるのがいいんじゃないかな。私の頭の中は妄想だらけで、それを少しずつ形にして現実にしていくのが、ここでやっていること」と言う小林さん。「私が共感することができて、何かが生まれる化学反応のようなものを感じる人たちと一緒にやりたい」。その言葉通り、共感するアーティストのプロダクトプロデュースにも積極的に取り組み始めています。「お金がなく、またどうやっていいのか分からない。でもいいアイデアを持っている人はたくさんいる」。そんな人たちをつないでいきたいのだと語ってくれました。

更新:2016年8月4日 取材:2016年7月

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