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東急電鉄

セグウェイと交通安全のつながりを、街の人に広く知ってもらうための活動レポート

セグウェイで新しい交通安全を考える VOL.3

2016年春に、二子玉川における新しい交通マナー啓発プログラムとして始まった「セグウェイツアー in 二子玉川」。それに先駆け、2016年1月より、地域の交通浄化に取り組む方々が中心となり、“セグウェイを通じた新しい交通安全”を考える「セグウェイランチ」という取り組みが行われています。
今回は、「セグウェイランチ」のメンバーが、「二子玉川交通安全シンポジウム」に参加し、これまでの活動内容を街の人に紹介した様子をレポートします。

「セグウェイランチ」の活動を通して、交通マナーの意識に変化を

「セグウェイは止まるのも動き出すのもゆっくりで、人に道を譲ることが自然にできるようになった」と、セグウェイに乗って変わったことを振り返る覚張さん。
笑顔あふれる女性二人による「セグウェイランチ」の活動報告。終始和やかなムードで進行しました。
「セグウェイランチ」に参加する学生メンバーによる発表。左から、国士舘大学 山下さん、日本大学 齋藤さん、日本大学 五十嵐さん。
トークセッション中の寺内先生(左)と稲垣先生(右)。特に印象深かったのは、交通安全には四つのE(Engineering:工学、Education:教育、Enforcement:取り締まり、Environments:環境)が必要で、二子玉川は、教育と環境の二つがとても充実している恵まれた街であるというお話でした。

二子玉川の交通環境を良くするため、地域の玉川町会、学校、PTA、警察、企業などが一緒になって取り組みを行っている「二子玉川地区交通環境浄化推進協議会(以下、交通浄化)」。その活動を多くの人に知ってもらうための「二子玉川交通安全シンポジウム」が、8月19日、玉川町会会館で開催されました。

エリア全体の速度を30km/h以下に抑える「ゾーン30」や、自転車のマナー向上を促す「たまチャリルール」を広める活動の紹介に続いて、「セグウェイランチ」メンバーによる活動報告が行われました。「セグウェイランチ」とは、PTA経験者や町会メンバー、交通安全に興味を持つ学生などが集まり、セグウェイを使った交通安全について話し合い、実践するワークショップのこと。発表を担当したのは、主要メンバーである覚張(がくはり)さんと、茶円(ちゃえん)さん。覚張さんがセグウェイに乗りながら登場すると、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。

発表では、セグウェイを用いて交通マナー啓発を推進しようと考えた企画や実験が紹介されました。その一つが、セグウェイツアー中にホッとできる時間をつくってはどうかという企画。現地で入れた紅茶とお菓子を提供し、ひと息つける心地よい休憩タイムを演出することで、休憩後の走行では道行く人を思いやる余裕が生まれたそうです。そして、会場のボルテージが上がったのが、コスプレ企画の紹介でした。これは目立つ格好をすることで道行く人の興味を引き、お互いに認識し合うことで、コミュニケーションを増やそうというもの。実験では、メンバーが浴衣を着てセグウェイに乗り、街を移動しました。乗っているときに声を掛けられる数が上がったとともに、降りた後も街の人から声を掛けてもらえる回数がぐんと増えたそうです。

次は「セグウェイランチ」のメンバーである学生による、交通安全プログラムの発表。これは、日本大学と国士舘大学の混成チームによるもので、今春の土木学会の研究発表会で開催された、公共政策を提案する学生コンペにおいても発表された内容です。学生たちは、交通状況の悪化は、お互いのコミュニケーション不足が原因で起こると発想。交通状況の改善には“コミュニケーションを取りたくなるような街にしていくこと”が大切で、それを実現するための事例の一つとして、「セグウェイランチ」の活動に取り組んでいます。「セグウェイは、コミュニケーションを取るためのツールとして非常に優れていると感じます。また、セグウェイに乗って街に出て、いつもと違った視点で空間や周りの人の存在を感じることで、交通マナーに対する意識が大きく変わります」と、学生自身の体験談も交えた説明がありました。学生たちの熱意あふれる発表に、会場からは惜しみない拍手が送られていました。

会の最後は、「交通浄化」の取り組みを学術・技術の両面からサポートしている国士舘大学の寺内義典教授(理工学部建築学系)と日本大学の稲垣具志助教(理工学部交通システム工学科)によるトークセッション。これまでの振り返りに始まり、地域住民の活動を支えるためのハード整備のあり方や、標識・信号をあえてなくして、歩行者、自転車、バイク、車のお互いのコミュニケーションを促すことで道を譲り合う交通環境を作る「シェアードスペース」という取り組みなど、セグウェイ活用の今後の展望につながる話が紹介されました。

シンポジウムに参加した地元の人からは、「二子玉川の街がしっかりと交通安全に取り組んでいることを、住んでいる人や来街者が知るきっかけとして、セグウェイはすごく良いツールになるのでは」といった感想も。セグウェイを活用した取り組みへの期待値の高さをあらためて実感できるイベントとなりました。

更新:2016年9月15日 取材:2016年8月19日

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