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子育て中の親子と地域をつなぎ、共に育ち合う拠点づくり「NPO法人びーのびーの」

東急沿線 子育て応援マップ&活動紹介

東急沿線のあちこちで行われている子育て応援活動。自分たちの街を子育てしやすい街にしようと、たくさんの人が、特色豊かな活動を続けています。そのうちのひとつ、横浜市港北区で市内初の地域子育て支援拠点を民設民営した『NPO法人びーのびーの』をご紹介します。

地域で共に育ち合う、子育て環境づくりを目指して

デニムのエプロンと名札が目印の、「どろっぷ」のスタッフの皆さん。「こんにちは。来てくれてありがとう」と笑顔で迎えてくれます。
「どろっぷ」のひろば。トランポリンが出てくると、一斉に子どもたちが遊び始めました。奥には、子どもを抱っこしてピアノを演奏しているお母さんがいます。
こちらは「どろっぷサテライト」。お母さんたちがおひるねアート用の小物を真剣な表情で作っています。

NPO法人びーのびーの

菊名西口商店街の空き店舗を活用し、『NPO法人びーのびーの』が「おやこの広場 びーのびーの」をオープンしたのは2000年のことでした。東京都武蔵野市が1992年につくった、乳幼児の親子が集う「親と子のひろば、0123」のような施設を港北区にもつくりたい――。理事長の奥山千鶴子さんと副理事長兼事務局長の原美紀さんが設立発起会のチラシを配り、開催した場で募った20人の仲間は、もともと施設をつくるための署名活動をしたり、自宅に絵本文庫を設置したり、親子のための居場所が欲しいと各々で活動していた、二人と同じ思いの当事者たちでした。施設を立ち上げ運営するには、自らの子育てとの両立に相当な苦労がありましたが、施設は活気とエネルギーにあふれ、広場はいろいろな人が集う場所になりました。

当時の横浜市には今のように児童館はなく、図書館や地区センターで食事や授乳もできず、乳幼児を連れた母親は、公園とスーパーを行ったり来たりする状況。今でこそ、横浜市内の全18区に地域子育て支援拠点が整備されていますが、その推進力となったのは「自転車や歩いて行ける距離に、子育て支援の施設を点在させることが大事」と、当事者としての声を行政に届け続けた『びーのびーの』の活動があってこそ。2006年にオープンした大倉山の「どろっぷ」は、先行モデルとして横浜市で最初に開設された地域子育て支援拠点になりました。2016年には綱島に「どろっぷサテライト」を開設しています。

それぞれの施設では、「部活動」と呼ばれるボランティア活動など、利用者が主体的にさまざまな活動を展開しています。また、びーのびーの企画室がNPO立ち上げ当初から制作してきた「幼稚園・保育園ガイド」や「ココマップ(Web版/紙版)」では、利用者が大きな戦力になっています。子育てで忙しいけれど、本当は誰かの役に立ちたいと思っているお母さん・お父さんが、自分のスキルを生かし、やってみたいことに挑戦できる場所でもあるのです。

最近では、それぞれの施設に地域のシニアやボランティアの学生、就学後の子どもたちもやってくることから、「今後、拠点を多機能化していかなければならない」と考え、2017年度からは、自主事業として月1回の夜間開放をスタートします。人と人との関係性をつくり、当事者だけなく地域も共に育ち合える土台として─―。『びーのびーの』の子育て支援は、これからの社会・地域・学校をしっかりと見据えています。

港北区地域子育て支援拠点 どろっぷ

横浜市港北区に民設民営方式でつくられた地域子育て支援拠点。就学前の子どもとその保護者および妊婦とその家族、子育て支援に関わる地域の人が無料で利用できます。
子どもたちが自由に遊べる「ひろば」をはじめ、おむつ交換室や授乳コーナーなどが完備されています。新米ママ・パパ向けの両親教室や臨床心理士との個別相談日が設けられているほか、パパグループの「どろっぱ」や「手芸部」など、利用者主体で活動している“部活動”も開催されています。

港北区地域子育て支援拠点 どろっぷサテライト

「どろっぷ」に続き、港北区地域子育て支援拠点の2カ所目として、綱島に2016年3月にオープン。就学前の子どもとその保護者が交流でき、子育てに関する相談や情報の提供が行われています。
「どろっぷ」同様に子どもたちが自由に遊べる「ひろば」やおむつ交換室、授乳室に加え、利用者が離乳食作りなどに使用できるアイランドキッチンを完備。新米ママ・パパ向けの両親教室、臨床心理士との個別相談、交流イベントなどが多数開催されています。静かな時間を過ごしたい人は、午前中や雨の日が狙い目です。

おやこの広場 びーのびーの

菊名西口商店街の空き店舗を活用した、主に0~3歳の未就学児とその親のための、もうひとつの家。利用者を対象にした一時預かりも行なわれています。
スタッフは元利用者で子育て真っ最中の先輩ママたち。子どもの遊び場として、また母同士やスタッフ、ボランティアと話せる場として、アットホームな雰囲気が特長です。
毎月、臨床心理士による子育て相談、0歳児の親子向け座談会、子育て世帯の防災を考える会などのプログラムが行われています。

文:柏木由美子(スパイスアップ編集部)

更新:2017年3月29日 取材:2017年3月

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