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自然の中での子どもの育ち合いを大切に「青空保育 ぺんぺんぐさ」

東急沿線 子育て応援マップ&活動紹介

東急沿線のあちこちで行われている子育て応援活動。自分たちの街を子育てしやすい街にしようと、たくさんの人が、特色豊かな活動を続けています。そのうちのひとつ、横浜市青葉区の自然公園や里山を遊び場にして手づくり保育を展開する『青空保育 ぺんぺんぐさ』をご紹介します。

温かいまなざしと安心感を感じて、子どもは自ら育つ力を発揮する

初夏の寺家ふるさと村で生き物捕り。網には何が入ったのかな? 恐る恐る見てみよう。(写真提供:ぺんぺんぐさ)
土と水は、心を開かせてくれる最高の素材。安心感の中で心を開き遊びこむこと で、子どもは自ら育つ力を発揮します。(写真提供:ぺんぺんぐさ)
「大きい子ってすごいなー。バッタいっぱいだなー」。大きい子に 憧れて、小さい子はぐんと育ちます。(写真提供:ぺんぺんぐさ)
お弁当タイム。冬でも日なたはぽかぽかしています。お弁当は、お母さんが無理なく続けられるよう、おにぎりと少しのおかず程度で大丈夫。子どもたちは、おにぎりを食べながら、この日はお化けの話題で盛り上がりました。
取材日の保育士のお二人。左が共同代表の土井三恵子さん、右が川島麻衣さん。川島さんの保育中、ご自身の赤ちゃんは会員有志に預かってもらっていましたが、4月からはぺんぺんぐさに仲間入り。時にはお母さんとお子さんが離れていろいろな大人に育ててもらうという、ぺんぺんぐさらしい取り組み。

青空保育 ぺんぺんぐさ

自然豊かな公園や里山の中で一日およそ4時間。園舎を持たない『ぺんぺんぐさ』の子どもたちは、横浜市青葉区に残る豊かな自然の中でたっぷりと自由に遊びこみます。何でもない自然物で遊ぶには、「このはっぱをサカナにしよう」「次は○○がジャンプしてね」と、遊び方やイメージを共有するための言葉が必要になります。また少人数で異年齢の友達と楽しく過ごすには、お互いに折り合いを付けたり、小さな子に合わせる知恵も必要になります。ぺんぺんぐさの子どもたちが実年齢よりも少し上に見えるのは、こうしたコミュニケーション力が早く身につくからかもしれません。

「自然は教育力が大きいんです。四季折々、自分たちには太刀打ちできない自然に出合うことで、子どもたちは優しくたくましくなっていくし、教室のような囲われた空間でないからこそ、連帯感が増して互いを感じられます」と話すのは、青空保育 ぺんぺんぐさの共同代表・保育士の土井三恵子さんです。

ぺんぺんぐさは、「ひとりで子育てしないで」を合言葉に、土井さんとお母さん同士が子どもを預け合う自主保育として2012年にスタート。現在は保育士が4人に増え、お母さんの保育参加は月に1回程度に抑えられるようになりました。みんなで子どもたちを育て合う雰囲気は大切にしながらも、今後はボランティアの協力も得てお母さんの負担をさらに減らしたいと考えています。

「ぺんぺん(皆さん、愛情たっぷりにこう呼びます)の子は、社会への第一歩をここで迎えます。たくさんの大人の温かいまなざしを受けて、この世界が信頼できるところなんだと感じてもらいたい。安心感を持ち、心を開いて遊びこむと、子どもは“自ら育つ力”を驚くほど発揮するんです」(土井さん)

お母さんもまた、みんなで子育てすることで、他の人の様子を見て「なんだ、それでいいんだ」「よかった、私と同じだ」と安心感が持てます。ぺんぺんぐさでは、お母さんたちは「手を出さない・口を出さない・目を離さない」。一人ひとりの子どもたちを尊重し、遊びの中で起こったいざこざを解決していく様子を温かい目で見守ります。けんかしてもお母さん同士は「お互いさまだよね」と言い合える。ぺんぺんぐさの保育を初めて見学する人は、「誰が誰のお母さんか分からない」と思うことも多いそうです。

保育は、小さい子組(1歳半・2歳児)が週2日、大きい子組の年少が週3日、年中・年長が週4日。年少のうち、半分くらいは年中・年長へ進むそうです。毎週月曜日は小さい子組から年長さんまで、総勢20人前後のにぎやかな保育。水曜日は大きい子組がバスに乗って里山や川遊びへ出掛け、カエルやドジョウを捕ったりして一期一会の自然と戯れます。木曜日も大きい子組の日。慣れ親しんだ桜台公園で遊んだり、造形を楽しんだり、あるいは悪天候時用の大きな休憩小屋のある畑で野菜を育てたりします。そして金曜日は、小さい子組が年中長のお兄さんお姉さんとゆったり遊びます。

また月に一度、第3木曜日は会員以外でも生後8カ月ごろから親子参加できる外遊び体験会「土と水と草と虫とあそぼう会」を開催。泥んこ遊びや水遊びはいつだって子どもたちに大人気なので、着替えは必須です。みんなで思いっきり遊んだ後は、早めのお昼ご飯を食べながら「おしゃべり会」という名の井戸端会議へ。レジャーシートの上でみんなで輪になって、子育てのリアルな悩みや喜びを参加者と共有したり、土井さんからアドバイスをもらったりします。

さらに現在は、新しい保育のメニューとして1・2歳児を対象にした月2回の親子組も検討中。ゆっくりのんびり外遊びに慣れたいという方におすすめの保育です。ぺんぺんぐさの保育は、懐かしい子育てや育ちの再現をしているようでいて、お母さんたちの今のニーズを受け止めて変化し続けることも忘れていません。

文と写真:柏木由美子(スパイスアップ編集部)

更新:2018年3月26日 取材:2018年2月

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