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東急沿線 人×街 西小山ミステリーツアー2014~イベントを支える“人”と“西小山”の話~ イベントの舞台裏をご紹介!

西小山に5つある商店街を舞台に、謎解きをしながら街歩きするウォーキングイベント『西小山ミステリーツアー』。2014年の開催を5月24日・25日に控え、イベントを支える人たちは今、何を思っているのでしょうか。キーパーソンにお話を伺いました。

一番大切にしているのは“コミュニケーション”なんです。

アパレル関係の仕事をしている川崎さんは、この取材のあと海外へ。帰国の暁には、西小山に新たな息吹をもたらしてくれるはず。
『西小山ミステリーツアー2013』の様子。参加受付場所になった駅前は、両日ともに大勢の人でにぎわっていました。

川崎 義雄さん

PROFILE●かわさきよしお
『西小山ミステリーツアー』の立ち上げメンバーのひとりで、前実行委員長。アパレル関係の仕事柄、ファッション(特に靴)の知識は人一倍。現在は仕事の関係で海外に在住。『西小山にぎわい研究会』代表幹事。

――自己紹介をお願いします。
『西小山ミステリーツアー』の第1回から昨年まで、実行委員長としてかかわらせてもらいました、川崎です。

――そもそも、このイベントを始めたきっかけは?
出発点は、西小山が何もない街だったってことなんです。有名な食べ物があるわけでもない、特産品があるわけでもない、ランドマーク的なモノがあるわけでもない、有名人がいるわけでも…本当はいるんですけど(笑)。その中に何かしらアクセントが出せないかと模索していたときに『ミステリーツアー』の仕組みを知りまして。

――仕組みとは?
実は『ミステリーツアー』は全国あちこちでやっているイベントで、パッケージプラン化したものをお持ちの方がいるんです。初めはやり方も何も分からないので、その方に提案していただいたままの形でやらせてもらいました。3回目以降からは「もっと西小山らしさが出せないか」ってことで、独自の企画を考えて。そのアイデアをいろいろな人たちと形にしていくのが、僕がやっていたことのメインだったと思います。

――『西小山ミステリーツアー』での思い出は?
学生さんがいつもボランティアをしてくれているんですけど。ある年のイベント終了時間近くに、受付をしていた学生さんのところに、車いすの方と介添えの方が「参加してみたい」と、いらっしゃったそうなんです。イベントを楽しんでほしい、でも全部回ってもらうには時間がない。そう思った学生さんは、謎解きではなくスタンプラリーを案内して、自主的にゴールまで付き添ってくれたんです。ゴールをして最後にガラポンをやって、その方たちが本当にうれしそうな顔を見せてくれて。これは最高のおもてなしだなと。

――川崎さんが思う、『西小山ミステリーツアー』の魅力を教えてください。
このイベントで一番大切にしているのは“コミュニケーション”なんです。今のご時世、商店街レベルであってもコミュニケーションが少なくなっている。それを無理やり作り出すことこそが『ミステリーツアー』のコンセプトだと思っています。たとえばスタッフと参加者がすれ違ったときに「いってらっしゃい! 水分補給してくださいね」とお声掛けをする。そうすると「頑張っていってきます!」と返してくれるんですよ。こんなこと、昔の商店街ではあったかもしれないけど、今はなかなかない。それが実現できる二日間が『ミステリーツアー』なんです。そのために一番大切にしなければいけないのが、あの学生さんのようなおもてなしの気持ちだと思っています。

長いスパンで街を盛り上げられるようなイベントにしていきたい。

昔ながらののんびりとした雰囲気に引かれて、西小山に移り住んだという加藤さん。事務所の1Fは、地元の人たちに使ってもらえるように開放しているのだとか。
加藤さんが手掛けているフリーペーパー「24580」には、西小山のカルチャー情報が満載です。西小山周辺各所で配布中。

加藤 雅明さん

PROFILE●かとうまさあき
『西小山ミステリーツアー』実行委員長。「m-SITE-r/一級建築士事務所+DESIGN」の代表を務める傍ら、周辺在住の同士とともに西小山発のフリーペーパー「24580」の自主制作を行う。

――自己紹介をお願いします。
10年ちょっと前から、西小山で設計事務所をやっている加藤といいます。川崎さんの後任で、今年から『西小山ミステリーツアー』の実行委員長をやらせてもらっています。

――実行委員長として、どんなことに取り組んでいますか?
『ミステリーツアー』って3,000人も集まるものの、二日間限りのイベントでしかなかったと思うんです。でも、プロジェクトとして、もっと長いスパンで街を盛り上げていけるような、そんなイベントにしていきたいなと思っています。まずは今年のイベント当日、土日ともに商店街の全店舗開いてもらえるように動こう、っていうのを実行委員の目標にしています。

――開いているお店が多いほうが、商店街への興味も増すでしょうし、「また来たい」って思ってもらえるチャンスも増えるでしょうね。
このイベントを通じて、西小山のことを知ってもらえればと思っています。あとは来てくださる人たちもそうですけど、自分たちも楽しめるイベントにしたいですね。そうじゃないと長続きしないので。

――これまでの『ミステリーツアー』での思い出は?
イベントの運営を通じて、普段だったら話さなかったであろう商店街のメンバーと、コミュニケーションを取ることができたのがひとつ大きなことですね。西小山で長く商店をやっている方同士だと、なかなか言いたいことが言えないと思うんです。でも僕はここで何かを売るような商売をやっていないので、第三者的立場にもなれるというか。だからこそ、こういったイベントでも、それぞれの人たちのつながりをとりつつ、まとめていけるのかなと思っているんですけれども。

――加藤さんが思う、西小山の魅力を教えてください。
新しいお店もあれば古いお店もある。いろいろ凝縮された街だと思っています。大き過ぎるところだと、こうはならないと思うんですよね。この混沌とした感じが、東京の今というか、これからの可能性があると思っています。

人間同士のふれあいが一番大事。西小山ってふれあいの街だからね。

「人と人とのふれあいが大切」と語ってくれた、先崎さん。笑顔がすてきです。
先崎さんが営む、ニコニコ通り商店街の「デイサービスセンター ニコス」。カバのキャラクターがいい味出してます!

先崎 弘健さん

PROFILE●せんざきこうけん
『西小山ミステリーツアー』実行委員。『西小山ニコニコ通り商店街』の会長で、「デイサービスセンター ニコス」を経営。趣味はお酒(冷酒の辛口に限る! 甘いのはダメ)とゴルフ。

――自己紹介をお願いします。
先崎といいます。『西小山ニコニコ通り』の一応会長ということなんですけど、個人的にはそろそろ次の世代の方に会長職を譲りたいな、と(笑)。

――先崎さんが『西小山ミステリーツアー』に携わることになったきっかけを教えてください。
人に誘われたからなんだけど、西小山の魅力を掘り起こすイベントっていうのが、どうやったらできるんだろうっていう興味はあったよね。「西小山を舞台にミステリーを作る」って聞いたとき、はじめは「店の名前ひと文字ずつ取れば自分にでもできるんじゃないか」って思ってた。だけど、やっぱり物語を考える先生っていうのは、大したもんだよね。

――実行委員としては、どんなことを?
区役所に行って、公園の使用許可申請をしたり、イベントの打ち合わせのときに、うまくいくように意見出したり。あうんの呼吸で動いているところもあるけど、もうちょっと動きを良くしたいよね。

――これまでの『ミステリーツアー』で印象深かったことを教えてください。
イベント当日はひと通り見て回るんだけど、意外と知っているようで知らない場所があることに気づくね。ただ、どうしても「もっとこうしたら良いのに」ってところに目がいっちゃう。

――常により良くしようと思っているがゆえに、気づくことも多いのですね。
個人的には、イベント当日、もっとボランティアを配置したら良いんじゃないかと思うんだよね。参加者にただ地図見て探してもらうんじゃなくて、ボランティアが声を掛ければ、もっとふれあいができるじゃない。それがやっぱり“街”だと思うの。人間同士のふれあいが一番大事。西小山ってふれあいの街だからね。ふれあいがなければ商店街じゃない。

――ふれあいの街、西小山。すてきなフレーズですね。
目黒線が延びて、西小山は最高に便利になったと思う。良い場所だから、もっと良い街になってほしい。場所と街の良いところが一緒になったら、こんなにも強いことはないから。そのためには、もっとみんなで協力していかないと。より面白い街にするためにも、内からも外からも全員集合!って感じ。

商店街のことをもっと知って頂き、もっと身近に感じて頂きたい。

優しい声色ながら、西小山に寄せる熱い思いを語ってくれた佐野さん。
『西小山ミステリーツアー2013』ゴール付近の様子。スタッフの「お疲れ様でした!」の言葉に、参加者たちも「楽しかったです」「ありがとう」と言葉を返していました。

佐野 誠一さん

PROFILE●さのせいいち
『西小山ミステリーツアー』実行委員。祖母が下駄屋を営んでいたという『西小山パテオ(西小山東栄会)』の外れに在住で、『西小山にぎわい研究会』事務局長。趣味は50年近く続けているテニスとお酒。

――自己紹介をお願いします。
佐野誠一と申します。『西小山ミステリーツアー』を企画運営している『西小山にぎわい研究会』の事務局長をやっています。現役時代、仕事でショッピングビルのテナント誘致や販売促進、イベントの企画運営をやっていたことがありまして。シャッター通りになりかけていた生まれ育った商店街の活性化に、何かお手伝いが出来るのではないかと思い、誘われるままに入会しました。

――『ミステリーツアー』では、何を担当していますか?
企画運営と、関係する皆さんの調整・連絡、官公庁への届出申請・折衝などですね。東日本大震災の後の『ミステリーツアー』では、品川区が宮古市と姉妹都市なので、復興支援の一環で、区にお願いして宮古の物産展を誘致したりもしました。

――これまでのイベントでの思い出を教えてください。
当日は、最終地点でアンケートをお渡しする役割が多かったんですけど、参加者の方々から「面白かったです」「ありがとう」と、感謝の言葉を頂いたことですね。

――目の前で感想を言ってもらえると、頑張ったかいがありますね。
参加した方々にも、ただ飲み物をもらったりするより、お店の人たちと交わした言葉が印象に残っているとおっしゃってくださる方が多くいらっしゃいました。こういうやりとりに対して喜んで頂けるというのは、なかなかほかではないことだと感じています。

――今年の見どころを教えてください。
これまでの『ミステリーツアー』は、3,000人強の参加者のうち、大半が西小山以外からいらしてくださった方々なんです。このままだと年一回の打ち上げ花火で終わってしまうので、もっと街全体を活性化していけるように、西小山に住んでいらっしゃる人たちにもっと参加して頂きたいなと。そのための仕掛けを考えているところです。中身は代わり映えしないかもしれませんが、商店街のことをもっと知って頂いて、もっと身近に感じて頂けるようにしたいですね。

――佐野さんにとって、西小山の魅力とは?
交通、買い物の利便の良さと、昔ながらの商店のおじちゃんおばちゃんが頑張っているところですね。そういうお店でいろいろ言葉を交わしながら、買い物を楽しんで頂きたい。商店街も大きくなり過ぎると、チェーン店ばかりになってしまう。でも、西小山はそうじゃない。来て頂いて、住んで、この良さを分かって頂きたいと思います。

イベントを形にするのに10年。今年でちょうど折り返しなんです。

ご自身のお店の前に立つ、堀内さん。「ミステリツアーはこれからが大切」と、思いを語ってくれました。
店内には、たくさんの商品とともに、堀内さんが好きな自転車やトライアスロンの写真、CDが飾られています。

堀内 義雄さん

PROFILE●ほりうちよしお
『西小山ミステリーツアー』実行委員。『西小山にぎわい研究会』の立ち上げメンバーで、『西小山パテオ(西小山東栄会)』にて「街のメガネ屋さん ホリウチ」を営む。趣味は自転車で、1日に100km走ることも。「目黒区トライアスロン連合会」にも所属しています。

――自己紹介をお願いします。
「街のメガネ屋さん ホリウチ」の店長、堀内です。

――イベントでは、何を担当していますか?
今年(2014年)は、品川区側のポイント店舗決めですね。5つある商店街を満遍なく回ってもらえるように、意識して選ぶようにしています。それぞれ一番遠くのお店を選んで、迷ってもらうのもミステリーで良いんじゃないかと思いますけど(笑)。

――これまでの『ミステリーツアー』での思い出は?
手探り状態だった第1回(2009年)ですね。西小山は品川区と目黒区にまたがっていて、行政がそれぞれ違うんです。だからイベントをやるっていっても結構難しくて。初めは行政に申請に行っても、けんもほろろでした。それが、こうしてできるようになったんですから、良かったと思います。

――今後の見どころを教えてください。
『ミステリーツアー』を始めたとき、形になるまで10年かかるだろうと思っていたので、今年がちょうど折り返しなんです。これまでは“西小山のことを知ってもらう”のが主だったけど、これからは“中身”が問題。それには、商店街の人たちにもっと積極的に参加してもらって、それぞれのお店で何か企画ができたら盛り上がるんじゃないかなと。小さなことで良いので。そのために、少しずつ意識改革していければと思っています。

――堀内さんの思う、西小山の魅力とは?
昔から言われることなんですが、下町的なところがあって、普段からあいさつができるところですね。ほかのお店や商店街に行くと、あまり会話がないと聞くので。ここに初めて引っ越して来た方なんかは、びっくりすると思いますよ(笑)。

ぜひとも西小山に来てもらって、再発見してもらいたい。

「洋造さん」「洋ちゃん」と呼ばれ、実行委員のメンバーから親しまれている吉田さん。
吉田さんが営むにこま通り商店街の「末広屋」。「カップラーメンからお総菜まで、食にかかわるものを日々安く皆さんに提供できるように頑張っています!」と吉田さん。

吉田 洋造さん

PROFILE●よしだようぞう
『西小山ミステリーツアー』実行委員。『にこま通り商店街(西小山商店街振興組合)』の事業部長で、自家製惣菜と食料品のお店「末広屋」の店主。趣味は卓球とお酒で、同士が集う「卓酔(たくすい)会」の幹事。

――自己紹介をお願いします。
『にこま通り商店街』の事業部長やっています、吉田洋造です。商店街でのイベントを主に担当していまして、『ミステリーツアー』も含めてなんですが、なんとかこの商店街を活性化しようと日々頑張ってます。

――『西小山ミステリーツアー』では、どんなことを担当していますか?
主にイベントが終わった後、目黒区に助成金を申請したりと、裏方の仕事ですね。

――イベントの当日は何をされているんですか?
おもてなしの担当はあちこち分担しているので、私はお客さんの立場になって街を回っています。

――参加者側の立ち場で回ってみると、印象も違うのでは。
ミステリーブックを見ながら歩いていくと、地元なのにひと通り回るのに小一時間くらいかかったりして。「ここって、こんなふうになっていたっけ」っていうような再発見が、一回一回あるんですよね。よくできたストーリーだな、楽しめるなって思います。

――今年の『ミステリーツアー』の見どころを教えてください。
内容的にはいつも通りかもしれないけど、「にこま通り商店街」では、ぜひともやりたいことがありまして…。せっかく3,000人もの人が来てくださるのだから、皆さんに少しでも買い物を楽しんでもらえるように、何か工夫をしようと思っています。具体的にはこれからなんですけど、何か特別な売り出しをしたいですね。どこかのお店に寄れば、必ず付録が付いてくるとか。

――吉田さんが思う、西小山の魅力は?
西小山で生まれ育って思うのは、すごく街全体が静かなところですね。大きな通りがないので、夜も静かだし。目黒線がいろいろな路線とつながったことで、都心に行くのも便利だし。家賃は高めかもしれないけど、物価は比較的安いんで。ぜひとも西小山に来てもらって、再発見してもらいたいですね。

更新:2014年4月17日 取材:2014年4月

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