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東急電鉄

「武蔵小山」街がたり 植原正太郎さん

私がこの街を好きな理由【連載第8回】

連載「街がたり―私がこの街を好きな理由―」は、東急沿線の街でまちづくりにつながる活動をしている人たちに、それぞれの街の魅力を語ってもらおうという企画。なぜ皆さんがその街を愛し、その街で活動をしているのか。原動力を探りながら、街そのものの魅力を発信していきます。
第8回は、街の景色が変わりゆく武蔵小山で、「MKN(武蔵小山ネットワーク) 」というコミュニティづくりを実践している植原正太郎さんによる、目黒線「武蔵小山」街がたりです。

植原さんの拠点「stairs」。フリーランスや在宅での働き方ができるSOHO対応のデザイナーズアパートです。

掘れば掘るほど魅力的な表情が見えてくる武蔵小山

武蔵小山に住むようになって、ちょうど3年ぐらいですね。
強力な磁場がある街だと思います。
掘れば掘るほど魅力的な表情が見えてくると言いますか。
それで、ただ暮らすだけじゃなく、もっと知りたいと思うようになったんです。

いろいろなお店に足を運んだり、いろいろな方と関わったり……。
この3年で、たくさんのご縁があって、ますます武蔵小山を好きになりました。
気付いたらたくさんの仲間とつながり、今では「MKN(武蔵小山ネットワーク)」という
課外活動なんかもやっています。

都会暮らしって関係が希薄になりがちじゃないですか?
そういう中で“風邪で倒れたときにお粥を届け合う関係”をつくろうと思って。
それがMKNの目的なんです。

これからの暮らし方を提案する「stairs」

最近、武蔵小山の中で引っ越しをしたんですよ。
住居とシェアオフィスとカフェがある「stairs(ステアズ)」という賃貸住宅。
武蔵小山での新しい暮らしを提案する、という志のある物件です。
「stairsをもっと面白く使ってください」というオーナーさんの思いも受けて、
住み始めました。

まだ引っ越してきたばかりですが、
ここでいろんなことをできたらと思っていて。
ステアズの軒先や素敵な階段を活かして
武蔵小山のさまざまな特産品が集まるような週末マルシェとか。
とにかくいろいろ実験したいですね。

これから駅前の開発が進んで、武蔵小山はどんどん都市型に変化してしまうから。
「stairs」のように人と人のつながりが生まれる物件が増えるべきだと思うんです。
そういう意味で、街で暮らす方々のハブのような存在になれるといいですね。

「stairs」と駅を挟んだ反対側にある「AM-A-LAB」。オーナーが、上階のシェアハウスに住みながら開業しているお店です。

シェアハウスで“住み開き” 土日だけのユニークなお店

魅力的な飲食店がたくさんあるのも武蔵小山の大きな特徴。
紹介したいお店はいっぱいあるんですけど、
その一つがジャークチキンハウス「AM-A-LAB(アマラブ)」。

オーナーのシンケさんが、友人と暮らすシェアハウスの1階を改装してつくったお店で、
“住み開き”という形で土日にだけオープンするんですよ。
DJイベントをやったり、地域のお店とコラボレーションしたり、
武蔵小山の中でも特にユニークな活動をされているんです。

ちなみにジャークチキンというのは、ジャマイカの定番料理で、
スパイスがきいていて、すごくおいしいんですよ。
名物は“一羽まるごとジャークチキン”。
今や武蔵小山のクリスマスの風物詩と言ってもいいかもしれません(笑)。

それから、いわゆる大衆居酒屋の「豚太郎」。
MKNの聖地的な場所と言ってもいいお店。
あまりにも好きすぎるので、本当は紹介したくないんですけどね。

かっぽう着姿の優しいお母さんがいて、
カウンターには大皿に盛られたお総菜が並んでいる。
こう言うと年配のお客さんが集まりそうなイメージですけど、若い人も多いんです。
みんな、お母さんの手作り料理を味わいながら、ビールやサワーを飲んでます。
でもここに来たらやっぱりサワーかな。
武蔵小山には、ハイサワーでおなじみの博水社があるので。

MKNメンバーが集まって「豚太郎」でカンパイ。昭和を知らない世代だからこそ、こういった人情味あふれるお店に強く引かれるんだとか。
大衆居酒屋の定番・ハイサワーは、武蔵小山に本社を置く博水社のもの。お酒と一緒に混ぜて飲む割り材です。豚太郎にはいろんな味のハイサワーがそろっています。

街が大きく変化しても、人と人とのつながりを大切に

地元では愛着を込めて“暗黒街”と呼んでいた駅前の飲食店街跡地に、
2020年にはタワーマンションが完成するそうです。
そうなると街の風景はガラッと変わるでしょうね。
ポジティブな変化もあるでしょうし、そうじゃない変化もあると思います。
大きな変化が訪れても、ちゃんとつながりのある街であればいいなあと思っていて。
人と人とのつながりがちゃんとあるような。

そして、ずっと地場でやってきたお店を応援し続けたいですね。
そういう思いも含めてMKNだけでなく、活動の幅を広げていきたいですね。

全天候型のアーケードが特徴的な武蔵小山パルム商店街。「やっぱり街の中心なんですよね」と植原さん。

植原 正太郎 さん

うえはらしょうたろう
1988年生まれ。NPO法人グリーンズが運営するWEBマガジン「greenz.jp」のコミュニティエディター。武蔵小山で“風邪で倒れた時にお粥を届け合うような関係性を築く”ことを目的とした「MKN(武蔵小山ネットワーク)」を運営。武蔵小山を拠点に、さまざまなコミュニティづくりに積極的に関わっています。
植原正太郎さん
「MKN(武蔵小山ネットワーク)」の“部活動”のひとつ、農民部の活動風景。畑仕事で汗を流すほか、収穫した野菜を使っての料理も楽しんでいます。

撮影:三浦孝明

更新:2017年5月8日 取材:2017年3月

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