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東急電鉄

「青葉台」街がたり 北原まどかさん

私がこの街を好きな理由【連載第10回】

連載「街がたり―私がこの街を好きな理由―」は、東急沿線の街でまちづくりにつながる活動をしている人たちに、それぞれの街の魅力を語ってもらおうという企画。なぜ皆さんがその街を愛し、その街で活動をしているのか。原動力を探りながら、街そのものの魅力を発信していきます。
第10回は、 横浜市青葉区を拠点にエコにつながる情報を発信しているメディア「森ノオト」を立ち上げ、エコまちづくりを行うNPO法人の理事長を務める北原まどかさんによる、田園都市線「青葉台」街がたりです。

北原まどかさん
寺家ふるさと村の美しい田園風景をバックに。のどかな景色に包まれて心が和らぎます。

緑が豊かな坂の街 里山風景が残る「寺家ふるさと村」

青葉台という街を一言で表現すると?
そうですね……緑が豊かな坂の街っていう感じですかね。
読んで字のごとくと言いますか、この青葉台という名前が物語ってますよね。
私が青葉台で暮らすことを決めた理由のひとつは、やっぱり緑。
それと魚屋さんや八百屋さんといった暮らしに密着した個人店があること。

あとは「寺家ふるさと村」の存在も大きいですね。
都心に近いにもかかわらず里山風景がたくさん残ってて、そこで農的な体験もできる。
わざわざ田舎に移住しなくても、ここなら週末に気軽に田んぼ体験ができますから。
お天気のいい日は、のどかな風景の中でお散歩が楽しめる。
それでいて渋谷や六本木や赤坂などに通勤することができる距離感。
そのあたりも青葉台の大きな魅力だと思いますね。

鴨志田町からでっかく広がる大人の部活動

「カモジケロード」も私にとって非常に魅力的。
といっても、これは正式な名称じゃありません。私たちが勝手に呼んでるだけ(笑)。
鴨志田町と寺家町を結んでる道だから「カモジケロード」。
鴨志田中央から「寺家ふるさと村」までの一本道。並木道になってます。

駅から離れた住宅地ですけれど、鴨志田町には個性的なお店がたくさんあるんですよ。
ウチルカ、タチバナレコード、鴨志田惣菜店、
パティスリー ブランフルーヴ、シェルブルー美容室などなど。
小さなエリアだから、お店をやってる方々の顔がよく見えるっていうのが特徴。
地域の鴨志田郵便局、はやし農園も含め、
どのお店からも“この街を良くしたい”という想いが感じられて。
だから、とっても心地いいんですよね。

そんな鴨志田を語るのに避けては通れないのが金子石油店の金子拓也社長。
私が地域活動を始める原点となった存在です。
2003年に「横浜ハロウィン」をスタートさせた中心メンバーのひとり。
その活動が、やがてゴミを減らす「NPO法人 Waveよこはま」へとつながって。
さらに「コマデリ」を生み出して……みたいな感じで、どんどん展開していってて。
でっかい体で、でっかい夢を語る金子さんのこと、信頼しています。
気が付いたら私も地域活動という“大人の部活動”にはまってました。

“カモジケ”エリアのヘソ「ウチルカ」前で談笑する北原さんと金子社長。背後に延びるのが噂の「カモジケロード」。

地産地消にこだわるキッチンカー「コマデリ」

私が編集長を務めている「森ノオト」はウェブメディア。
エコロジーな社会や暮らしをつくっていきたい、ということで情報発信をしています。
その拠点となっている「森ノオウチ」も青葉区鴨志田町にあります。
そこは「コマデリ」さんの拠点でもあって。
小池さんは「コマデリハウス」って呼んでるんですけどね。

あ、その小池一美さん、そして「コマデリ」も間違いなく、この街の魅力です。
キッチンカーで地元の食材を使ったお弁当の移動販売をしてる「コマデリ」。
小池さんは、とにかく地元愛が強い人。
地産地消に徹底的にこだわって、しっかり地元の農家さんともつながって、みたいな。
しかも、ものすごく真面目で誠実で強い意志を持った人なんです。
作る料理もそんな人柄を感じる愛情深い味ですね。
地元の農家さんをこまめに回っていて。
そこからのアイデアを形にした商品が、次々と生まれるおもしろさがまたいいんですね。

「かわいい!」と思わず叫びたくなる「あずま袋」。日々の生活の中の、あらゆるシチュエーションで活躍してくれる逸品です。
地元への愛情に満ちあふれたキッチンカー「コマデリ」。味はもちろん小池さんの明るい笑顔も人気の秘密です。

結果的にエコにつなげたい……と想いを込めた、あずま袋

「森ノオウチ」には「森ノオト」の編集部があるだけではなくて。
事務所でもありますし、あとイベント・スペースとしても活用してますし。
それから「森ノファクトリー」の工房でもあります。
今ちょうど作業中で、さっきからミシンの音が聞こえてますけど(笑)。
押入れの中に眠っていた未使用生地を新たなアイテムに作り変える、そんな布工房です。

使われなかった布地を皆さんから提供してもらって。
それを素材に「AppliQue(アプリケ)」というブランドネームで、
「あずま袋」や「ぬか袋カイロ」など「エコ」をキーワードに数アイテムを作ってます。
この「ぬか袋カイロ」で使っているのは、
地元のはやし農園さんの無農薬玄米と米ぬかなんですよ。

「あずま袋」という発想は単純にエコバッグになるといいな、と思ったから。
ビニールのレジ袋を減らすライフ・スタイル。
それを本来なら捨てられるはずだった布によって実践できるっていう。
かわいいバッグを持つことが結果的にエコにつながる。
声高にエコを訴えるんじゃなくて“結果的にエコだった”というのがポイント。
それこそが「森ノオト」がやっていくべきことだと思ってるんです。
もちろん最終的な野望はすごく大きいですよ。
人類を滅亡させないこと。それが「森ノオト」のミッションですから。
そのための情報発信を、これからも青葉台からしていきます。

「森ノオウチ」の庭先にて。ここから「森ノオト」はさまざまな情報を発信。エコな暮らしの実現を目指します。

北原 まどか さん

きたはらまどか
山形県出身。地域新聞の編集記者、エコ住宅雑誌の編集者、環境ライターを経て、2009年11月にエコ情報を発信するウェブメディア“森ノオト”を創刊。東日本大震災を機に市民団体“あざみ野ぶんぶんプロジェクト”を発足。2013年には“NPO法人 森ノオト”を設立。現在は、その理事長、編集長、ライターとしてフル稼働。育児中の女性を中心とするチームを組んで地域密着の活動を展開している。2女の母でもある。
「森ノオト」の集大成ともいえるイベント「あおばを食べる収穫祭」。地産地消&エコロジーをテーマに、毎年11月23日に藤が丘駅前公園で開催している。(写真提供:森ノオト)

撮影:三浦孝明

更新:2018年1月9日 取材:2017年11月

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