スマートフォン用ページへ
東急電鉄

東急沿線イベントレポート

オーガニックマーケットAOZORA

開催
2015年4月26日(日)
最寄駅
西小山 / 学芸大学
場所
圓融寺
NPO法人「Agri-Connections」が主催するマルシェイベント。“オーガニック(有機的・本質的の意)”という理念の下、有機農業に着目するだけでなく、人と人とが有機的につながり、消費者との直接対話の中で商品を“フェアトレード”するマーケットです。食・モノ・音楽がお寺という場で融合し、和の趣が感じられるのも特徴です。
家族経営の直売所「エスペリ」。三春滝桜で有名な福島県三春町の近くにあります。代表の大河原伸さん(左)は、人形劇団の活動を28年間も続けているそう。
400年の歴史がある、丈夫で柔らかな会津木綿のグッズ。
軽トラックの荷台に作られた“移動茶室”。「出世払いでね」と、粋な茶人の目黒公久さんの言葉に、子どもたちはかしこまってお茶をいただきます。

直接話せる・つながるマーケット

圓融寺の山門をくぐると、参道は多くの人で賑わっていました。両側には竹の支柱でテントが組まれ、初夏の竹林のような爽やかさ。鉄骨テントと違い、天然素材で手作りなのが、お寺にスッとなじみ、心が解放されます。この竹は、主催者の方々が自ら千葉県まで取りに行き、2日がかりで立てたのだそうです。

参道にはオーガニック野菜、手作り雑貨、素材にこだわるスイーツ等の店が並び、ついつい足が止まります。九州野菜を販売する「kimama club」の中園由紀子さんは、手作り味噌・醤油の講師として全国を飛び回る二児の母。「子どもを保育園に預けた際、給食への不安を感じ、調べていくうちに起業したんです」と語ってくれました。お話を聞いていると、「買ってみよう」と手が伸びます。

釈迦堂前まで歩くと、会津の有機野菜や地酒、会津木綿のお店が並ぶエリアがありました。出店者たちを引っ張るのは「樟山珈琲店」の樟山淳一さん。「地元でもAozoraマーケットを開催しようと思って」と、今回は会津で想いを同じくする仲間と店を並べています。会津木綿を扱う「IIE」さんのストールを手に取ると、「東日本大震災の被災地の人たちへ織り方を教え、作ってもらっているんです」と教えてくれました。そもそも、「オーガニックマーケットAOZORA」開催のきっかけは、2011年の東日本大震災。都市部の食生活を支えてくれる東北の農家・生産者の復興支援と共に、都心に住む人たちも当事者意識を持っていこうと、スタートした活動だそうです。被災地ではまだ多くの人が仮設住宅住まいとのことですが、こうして仕事をする一人ひとりの活動が復興に繋がっていくのですね。

参道を少し外れると子ども向けのエリアも。ハンモックで揺られたり、パンを焼いたり――初めての体験に、あちこちで歓声が上がっていました。木材と釘でロボットを作る子供たちを眺めながら歩いていると「移動茶室」を発見。にじり口もあり、独特のわび・さびが感じられます。これを創り出した「匠」たちは神戸から参加したとのこと。
本堂とその周辺ではライブが行われていました。普段は厳かな空間に、熱気が集まります。一方では、心落ち着く日本庭園での座禅体験エリアもあったり。意外なモノのコラボレーションが小気味よく現れ、集まった人たちが温かい笑顔でつながっていきます。

「これは何ですか?」――言葉を交わすことで、モノやコトがストーリーになって、心に届きます。お店の人と話をしていると、さらに隣にいたお兄さんが声をかけてくれました。作り手と直接出会うことで、その先に出会いがある。かけがえのない一体感を感じられた「オーガニックマーケットAOZORA」は、この日の青空のように気持ちの良いイベントでした。

文:衣笠可奈子(Loco共感編集部)

※『オーガニックマーケットAOZORA』は2016年も開催の予定です。

更新:2015年6月18日 取材:2015年4月26日

コメント

  • 本コメントはFacebookソーシャルプラグインを使用しており、これによって生じた損害に対して当社は一切の責任を負いません。
  • コメントを投稿するにはFacebookにログインする必要があります。

おすすめの記事