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東急電鉄

東急沿線イベントレポート

アンサンブル de アート ―アールブリュットとアーティスト支援―

開催
2015年6月13日(土)
最寄駅
二子玉川
場所
カタリストBA
地域デザインブランド「futacolab(フタコラボ)」が主催するアートイベント。障がい者アートに関するセミナーや障がい者アーティストとの交流、ワークショップを実施。この日は二子玉川商店街や玉川高島屋S・Cでも関連イベントが行われており、二子玉川の街のあちこちで障がい者アートに触れることができました。
展示販売会場には、「futacolab」第1次支援アーティスト・おがたりこさんの作品をプリントしたTシャツが登場。りこさんが持つTシャツに描かれているクマは、亡くなった祖父・晴生さんをモチーフにした“ハルクマ”だそうです。
紙袋から簡単にできるキノコ作りは誰もが参加できる“アンサンブル”なアート。ワークショップ参加者に感想を聞くと「(障がいがある人もない人も)まぜこぜになって作れるのが楽しい」とのこと。
商店街に展示された作品を見て回る「まちなかミュージアムガイドツアー」の様子。各店舗では、アートを印刷したアートカードのプレゼントも! 参加者はうれしそうにカードを受け取っていました。

障がい者アーティストと街の人が
交ざり合って、共創するイベント!

二子玉川ライズが完成し、商業施設やオフィスが増えたことで注目を集めている二子玉川。よりお店が充実した印象の二子玉川ですが、実はそれだけではありません。アートを中心にした新しい地域活動が始まっています。

地域デザインブランド「futacolab」による『アンサンブル de アート』もそんな活動のひとつ。「futacolab」では、周辺地域の障がいを持つ人が描いた絵をパッケージにしたお菓子を販売することで、彼らのアート活動を応援しています。そうした障がい者アーティストと街の人が出会う場をつくりたい、ファンになり一緒に応援してもらうきっかけづくりがしたいという思いから、このイベントが企画されました。タイトルにある“アンサンブル(ensemble)”は“合奏”という意味。アートを通じて、障がいのある人もない人も交ざり合い、共創しようという思いが込められています。こういったつながりを街全体にも広げようということで、二子玉川商店街に作品を飾ってもらうイベントや、玉川高島屋S・Cでの展示会も同時期に開催されました。

イベントは2部構成。第1部はセミナーです。“アールブリュット(美術を専門としない人々による芸術)”と世田谷の関わりなど、障がい者アートに関するセミナーが行われました。その中で特に印象深かったのが保坂展人世田谷区長のコメント。「二子玉川は商業施設ができにぎわいを増したが、その中身はものを売ったり買ったり食べたりといった(商業的な)こと。これからはこの街から“文化の発信”をしてほしい」という内容です。地域の障がい者アーティストと出会う場としての『アンサンブル de アート』は、まさに区長の目指す“文化の発信“が形になったイベントと言えるのかもしれません。セミナーの最後には、「futacolab」の代表であり今回のイベントの発案者である磯村歩さんから、「futacolab」の活動の紹介も。今後は「地域の障がい者アーティストの方を世田谷区のみんなで応援する仕組みをつくり、山下清さんのようなスターを生み出そう」と考えているそうです。お話を聞いているうちに、「応援したい」という気分になってきます。

第2部では、来場者が参加できるワークショップや、障がい者アートを活用した商品の展示販売、商店街に展示された障がい者アートを見て回るツアーなどが行われました。会場には、創作スペース「F★E★P」の小林玲子さんによるキノコのアート作品が設置されており、ワークショップ参加者はこのキノコや周りの飾りを作り、増やしていきます。キノコをモチーフにした理由を小林さんに聞くと、「イベントに込められた思いが、キノコが胞子を飛ばして菌を増やすように、街全体に広がってほしいと思って」とのこと。笑顔で参加する皆さんにも、その気持ちはしっかりと届いたのではないでしょうか。

アートを軸にした二子玉川の街の新しい姿を予感させる、そんな刺激あふれるアートイベントでした。

更新:2015年7月14日 取材:2015年6月13日

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