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二子玉川アートデポ2015

2015年10月31日(土)~11月1日(日)開催 ―イベントレポート―

開催
2015年10月31日(土)~11月1日(日)
最寄駅
二子玉川
場所
二子玉川ライズ ガレリア

二子玉川で2年に一度開催される、参加型のアートイベント。“アート作品の制作過程の面白さ”を見てほしいという思いから生まれました。今回のテーマは「SOUND OF MUSIC~音楽に出会う旅」。ライブペインティングや音楽ライブ、ワークショップが多数行われました。

アーティストと来場者の距離が近い 地域密着型アートイベント

「みんなでつくる巨大な本の表紙」の様子。『アートデポ』終了後、出来上がった表紙にアーティスト全員がイラストを描き込むライブイベントも行われました。
目の前で作品が出来上がっていく様子に興味津々。アーティストと仲良くなり、一緒に色を塗り始めた子もいました。
放送作家・倉本美津留氏による“アートと音楽による大喜利”というユニークなライブ。絵本のようなステージは、CMやミュージックビデオ撮影などで活躍する美術デザイナー・ENZO氏によるもの。
「Kids HI-5」は、グー、チョキ、パーのポーズをしたり、好きなポーズを決めたり、リズムに合わせ元気いっぱい体を動かします。
ワークショップ「こどもたちがアーチスト『注文の多いペンキ店』」。会場を飾る大きな絵(=本のページ)をみんなで描く様子を、多くの来場者が足を止めて眺めていました。

「子どものココロに芸術を」という思いから2012年にスタートし、今では5万人以上の来場者が訪れるようになったアートイベント「二子玉川ビエンナーレ」。そこから派生した参加型イベントが『二子玉川アートデポ』です。

「ビエンナーレ」が、作品というアートの“表側”を見るイベントなら、『アートデポ』は、アート制作の“裏側”を見ることができるイベント。 主催者の中田綾さんは、地元で保育園を運営しながら、園内で行っていたアートプログラムを、これらのイベントにまで発展させました。「デポ(Depot)」とは、“未完成品のものの置き場”という意味。これを“アート作品の制作過程”という意味に置き換え、来場者と共に作品を完成させていくようなイベントを目指しているそうです。

会場に足を踏み入れると、2枚組みの大きなパネルが林立し、さまざまなアーティストがイラストを描いています。さらに進むと、絵本の世界から飛び出したような立体的なメインステージが出現! 中田さんに話を聞くと、“アーティストの作品は、本のページ”という設定で、来場者が本の中に入り込み“音楽の物語”を楽しめるような会場にしよう、と考えたのだとか。「SOUND OF MUSIC~音楽に出会う旅」というテーマのとおり、旅するようにアートに出会えそうな会場です。

「みんなでつくる巨大な本の表紙」というブースでは、子どもたちが細い板に色を塗っています。塗り終えた板は、1枚ずつパネルに張っていき、アーティストが描いた“ページ”をまとめるマルチカラーの“表紙”にするそうです。
参加した子どもたちを見ていると、塗る前は緊張していますが、最後はちょっと誇らしげな顔に。その表情を見ているだけでも、中田さんたちが、子どもがアートに触れる参加型イベントを開催している理由が分かるような気がしてきます。

メインステージ前では、にぎやかなブラスバンドのライブから、心に染み入るような弾き語りまで、多種多様な音楽イベントが行われています。

そのひとつ、サウンドプロデューサー・黒瀧節也氏による「Kids HI-5」は、中田さんの保育園でも取り入れられているプログラム。黒瀧氏がデジタルサウンドで作り出すパーカッションや太鼓、タンバリンなどの音と、巧みな誘導に合わせて、思い切り体を動かしながら、はじけるような笑顔を見せる子どもたち。見ている人も、リズムと体の動きを合わせる気持ち良さを感じられるような、刺激的なイベントとなっていました。

フェルトボール作りやオリジナルふりかけ作り、多肉植物を使ったプランツハンガー作りなど、ユニークなワークショップも活況です。ここでは、作ることを通してアートの面白さを体験。たくさんの子どもたちが、しゃべるのも忘れて夢中で作業に取り組んでいます。参加した子どもたちの保護者からは、「出来合いのおもちゃでなく、ものを作ることを体験させることができて良かった」というコメントが多く聞こえてきました。

アーティストが作品を作り上げる様子を眺めたり、音楽ライブを観賞したり、ワークショップでものづくりを体験したり。『二子玉川アートデポ』は、思い思いに“アートを楽しむ”という姿勢が、人々の中に根付いていくことを感じさせるイベントでした。

更新:2015年12月4日 取材:2015年11月1日

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