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東急電鉄

山下ナイト

2016年5月28日(土)開催 ―イベントレポート―

開催
2016年5月28日(土)
最寄駅
場所
Crazy Cats

障がいがある人もない人も関係なく、企画・運営に参加し、出演して、みんなで楽しく盛りあがれるイベントをつくりたい、という思いから生まれた音楽ライブ「山下ナイト」。「障がい者が周りにいることが当たり前」というスタイルのイベントがこの夜、実現しました。

会場がひとつになって盛り上がった熱い夜

司会のメグミさんとマコトさん。声を合わせて出演者の紹介などをしました。演奏中は踊ったり歌ったりしながらライブの盛り上げ役に。
忌野清志郎になりきって歌う「カズキズ」。会場の空気を一変させる圧巻のパフォーマンスで、お客さんの心をわしづかみです!
「Twinkerbellの仲間たち」。メリハリのあるセットリストでお客さんを飽きさせません。
最後はビンゴ大会。景品の中では、地元の福祉作業所で作られたお菓子セットが大人気でした。
開会のあいさつにもあったように、スタッフも出演者もお客さんも友達のような笑顔でパチリ! みんなでつくり上げたという達成感にあふれたライブとなりました。

世田谷線の「山下」周辺は、古くから障がい者を支える施設が多い街です。また数年後には、保健医療福祉サービスの拠点となる施設が、旧都立梅ヶ丘病院跡地に建設される予定ということもあり、障がい者にやさしい地域。ここで、従来の福祉活動にはない新たなコミュニケーションの形が生まれました。

主催は「ダンスラボラトリー」。ダウン症などの障がいを持つ人も一緒に参加できるダンスチームを率いている団体です。代表の園部由美さんは、「障がい者が与えられた場所に出るだけではなく、企画からスタッフに入り、何をしたいかを一緒に考えつくり上げていくイベントをやりたかったんです」と話してくれました。

はじめに、実行委員長の木村さんが「隣の人と肩が触れ合うくらいの会場ですが、帰るころには、みんなと友達になるくらい楽しんでください」とあいさつして、いよいよライブがスタートです。司会を務めるのは、ダンスラボラトリーで活動するメグミさんとマコトさんの2人。声をそろえて開会宣言、息もぴったりです。

1組目は、中学3年のKAZUKIくんがメインボーカルを務める「カズキズ」です。この日は、エアギターでサポートするお父さんと2人でステージに立ちました。KAZUKIくんは、忌野清志郎が大好きということで歌を始め、これまで渋谷などで2度のライブを経験しています。

きらびやかなマントを羽織り、清志郎になりきって登場したKAZUKIくん。オープニングから飛ばします。お客さんに向かって声を掛けながらステージを右に左に歩き、ジャンプしながら熱唱。「今日はオレが清志郎になりきるぞ!」という言葉と共に、最高に熱いライブを見せてくれました。アンコールでは、「世界の平和を守るために歌う! みんな愛してる!」と叫び、「デイ・ドリーム・ビリーバー」を歌い上げ、大歓声の余韻を残して終わりました。

ステージ後、KAZUKIくんに話を聞くと「MCも歌もうまくいった。観客もノリノリですごく良かった。今日は110万点の出来!」。お父さんも「盛り上がってくれて本当によかった。こんな機会をもらえてうれしい。自分も子どものおかげで楽しく過ごせました」と話してくれました。

後半は「Twinkerbellの仲間たち」が登場。ボーカルのえりさんと、おやじバンド仲間&プロミュージシャンの鈴木ばくさんによる混成バンドです。こちらは生演奏で洋楽、フォークからAKBまでさまざまなジャンルの歌をカバーしました。中島みゆき「麦の唄」(NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌)からスタートして、リクエストや当日のお客さんの様子を見ながら選んだ曲を演奏していきます。しっとりと歌い上げたのは「少年時代」「ひまわりの約束」。「恋するフォーチュンクッキー」や「世界に一つだけの花」ではお客さんを巻き込み、歌って踊って盛り上がり、「翼をください」では大合唱になりました。アンコールの「なごり雪」では、感極まって涙する人も……。温かい空気に包まれながら、出演者とお客さんが一体となった全13曲のステージでした。

観客の方々に話を聞くと「障がいのある人の活動は、テレビなどでしか見たことがなかったけれど、今日のイベントでの活躍を目の当たりにして、うれしい気持ちになりました」「懐かしい曲もいっぱいやってくれたし、みんなで一緒に歌えたのも良かったし楽しかった。感動しました。力があふれる会でした」と、ライブをたっぷり楽しんだようです。
園部さんは「これで終わりではなく、年に1回か2回か……定期的に続けていきたい。障がいのある人もない人も、みんなが一緒に楽しめるところを、これからもつくっていきたい」と今後の活動への思いを語ってくれました。

スタッフとして、観客として、何人もの障がい者が打ち合わせの段階から直接参加した今回のライブ。会場の「Crazy Cats」自体が、障害者総合支援法に基づく就労継続支援B型事業所となっているライブハウスということもあり、多様な職種や活動の紹介にもつながったようです。こうして実現した『山下ナイト』は、新しいコミュニティづくりの場となったに違いありません。

※『山下ナイト』は「 とくらく(東急電鉄)× Peatix 『シビックプライド』 キャンペーン」支援イベントです。

更新:2016年6月21日 取材:2016年5月28日

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