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東急電鉄

「とくらく×Peatix シビックプライド支援キャンペーン」ふりかえりギャザリング

2016年7月9日(土)開催  ―イベントレポート―

開催
2016年7月9日(土)
場所
カタリストBA
最寄駅
二子玉川

“とくらく”と“peatix”が共同開催した「第2回 シビックプライド支援キャンペーン」。その4つの採択団体によるイベントが4月から5月にかけて東急線沿線の各地で行なわれました。それを経て7月9日に催されたのが、この“ふりかえりギャザリング”です。イベント主催団体が一堂に会し、パネル・ディスカッションなどを通して、まちづくりについて考えました。当日の模様をレポートします!

街への誇りや愛情。それを胸に抱いて積極的に活動する人たちを応援。

この街が好き! そんな気持ちを応援する「第2回 とくらく×Peatix シビックプライド支援キャンペーン」のポスター。
イベントの事例を分かち合い、そして交流することによって、まちづくりを深く考察します。

東急線沿線(または、その周辺)で開催するイベントを公募し、その主催団体(商店街、自治会、学校、NPO法人など)に経費や広報などの面で支援をする。それが「とくらく×Peatix シビックプライド支援キャンペーン」です。 第2回の応募受付期間は昨年11月17日から12月28日まで。寄せられた数々の企画の中から〈東急線沿線のまちづくりへの発展性・可能性〉〈創意工夫〉〈街への愛着〉といった観点による厳正な審査を経て、次の4つの団体/イベントへの支援が決定しました(開催順)。

  • ●ミズベリング二子玉川未来会議 「ミズベリング二子玉川ライフジャケットキャンペーン 絵付けワークショップ」
  • ●蒲田ミライ会議 「蒲田散歩のススメ~蒲田ミライ会議スタートアップ企画」
  • ●NPO法人 代官山ひまわり 「代官山謎解きウォーク2016」
  • ●ダンスラボラトリー 「山下ナイト」

そして、これら選ばれたイベントが2016年4月から5月にかけて東急線沿線の各地で開催されました。これを受けて7月9日に開かれたのが、ここにレポートする「ふりかえりギャザリング」。4つの団体の代表者がイベントの概要や結果を報告し、さらに見えてきた課題や今後の展望などをテーマにしたパネル・ディスカッションも繰り広げられることになっています。

会場は二子玉川ライズオフィスの8階にある“カタリストBA”。360度の円形スタジオを中心とする独特のスペースです。
開始時刻は午後4時。その少し前、既に人が集まっています。運営スタッフやパネラー、団体の関係者らが談笑。和やかなムードと心地よい緊張感が漂っています。そして4時が近づくにつれて、そこに一般の参加者の方も加わっていきます。ふりかえりギャザリングは昨年も行なわれたのですが、そのときは代表者のみが参加する座談会でした。しかし第2回となる今回は観客も入っての開催です。

4つの支援イベントを報告し合って、その結果を共有。

“ミズベリング二子玉川未来会議”の坪田さん。「守るべきことを守って付き合えば、もっと川は身近な存在になるんです」
“蒲田ミライ会議”の八住さん。「4者4様で、それぞれの街に対する感じ方の違いが面白かったです」
“NPO法人 代官山ひまわり”の森田さん。「街と人とが、お店とお店とが、もっと今以上に強くつながればいいな」
“ダンスラボラトリー”の園部さん。「たくさんの障がい者が普通に当たり前に参加して、企画からみんなで考えたんです」

まずは主催者である東急電鉄からの挨拶。
「まちづくり活動をやってみようという人を応援し、そして東急線沿線のあちこちの街がさらに輝いていくといいな、という思いを込めてシビックプライド支援キャンペーンを行なっています。今回は、ふりかえりギャザリング。まずは4団体の皆さんにどんなイベントをやったのかをお話いただきます。それに続いて今後の活動につながるようなディスカッションができればと考えております」

というわけで第1部は4つの団体それぞれによるイベント内容の発表です。トップ・バッターを務めるのは“ミズベリング二子玉川未来会議”の坪田哲司さん。4月29日に開催された「ミズベリング二子玉川ライフジャケットキャンペーン 絵付けワークショップ」と、その絵付けしたライフジャケットを使用して5月21日に開催した「お魚すみかづくり+水辺がさがさプログラム」についてプロジェクターを使って紹介します。

「川は危ないから入らないように、と指導されている小学校もあると聞いています。でも、そうじゃないんですよ。しっかりと川のことを知った上で、ちゃんと守るべきことを守って付き合えば、もっともっと川は身近で親しみ深い存在になるんです」と坪田さん。川への、そして水辺で暮らしたり遊んだりすることへの深い愛情が、その情熱的な話しぶりから伝わってきます。住宅地や商業地の近くに親水空間があるってすてきなことなんだな、と二子玉川駅周辺に暮らしている人たちがうらやましくなってしまいました。

続いて登壇するのは“蒲田ミライ会議”の八住敦之さんです。八住さんが紹介するのは、4月29日に開催された「蒲田散歩のススメ~蒲田ミライ会議スタートアップ企画」。スクリーンに映し出される街並み、参加者の表情、完成した地図などの写真を見ていると、まるで自分も一緒に蒲田を歩いているような気分になってきます。地図づくりワークショップに関する八住さんの次のような言葉が強く印象に残りました。

「4チームに分かれて街を歩いたんですが、4者4様で非常に興味深い蒲田マップができあがりました。地図の中心に据えるものもチームによって異なっていて、それぞれの街に対する感じ方の違いが面白かったです」とのこと。これは、それだけ蒲田という街に対する視線、蒲田という街との付き合い方も多様だということの証拠と言えるのではないでしょうか。

次は“NPO法人 代官山ひまわり”の森田由紀さん。5月14日に開催された「代官山謎解きウォーク2016」の実施報告です。
「代官山商店会さんから、200件以上のお店や会社が掲載されているマップをリニューアルする、ということを伺いまして。せっかくだから、ただ作って配布するだけではなく、そのマップをきっかけに街と人とが、お店とお店とが、もっと今以上に強くつながればいいなあと思ったんです。それで、このイベントを企画しました」

マップを見ながら街を歩き、いろいろな条件(謎を解いたり写真を撮ったり)をクリアしてポイントを稼いでいく。そんなRPG的な仕掛けは話を聞いているだけでワクワクしてきます。実際に参加した方々は代官山を舞台に宝探しの冒険を繰り広げているような感覚を味わったのではないかと思います。参加者の年齢や性別、店舗ごとの来店者数などの分析資料も充実している報告でした。

最後は“ダンスラボラトリー”の園部由美さん。5月28日に開催されたライブイベント「山下ナイト」の模様を動画を使って紹介します。
「障がいがあっても、なくても、みんなで一緒に盛り上がりましょう! というのが私たちの思いです。企画の最初の段階から、たくさんの障がい者が普通に当たり前に参加して、みんなで考えたのが、この山下ナイトというイベント。普段はダンスを踊っている団体なんですが、今回は音楽ライブを開催しました」

立ち上げの段階からライブ当日までが流れを追ってまとめられた動画は、まるでドキュメンタリー番組を見ているような感覚に。忌野清志郎さんになりきって歌う“カズキズ”のKAZUKIさんの躍動感。“Twinkerbellと仲間たち”が生み出す親密な温もり。会場全体が熱く盛り上がっていることがひしひしと伝わってきます。現場で生で体感したかったな、という気持ちが込み上げてきました。ライブのMCを務めたメグミさんとマコトさん、そして“Twinkerbellと仲間たち”のボーカルのえりさんも、このギャザリング・イベントに来場。当日の様子を懐かしそうに見入っていました。

街への、それぞれの思い。イベントの先に見えてくる街の未来。

二子玉川。蒲田。代官山。山下。それぞれの街への思いを語るパネラーの皆さん。
安全に水辺を楽しむためのライフジャケットに、二子玉川らしいステンシルの絵付けをした「ミズベリング二子玉川ライフジャケットキャンペーン 絵付けワークショップ」
ポラロイドカメラを使って、街に対する視点の違いや発見を共有するワークショップ「蒲田散歩のススメ」
おしゃれな街・代官山で、子育て世代のお母さんたちが企画したロゲイニングイベント「代官山謎解きウォーク2016」
「障がい者が周りにいることが当たり前」というスタイルを実現した「山下ナイト」

休憩をはさんで第2部がスタート。4つのイベントの代表者によるパネル・ディスカッションです。まちづくり。街への愛着。街の未来。それらについて真剣に考え、そして実践している方々ならではの興味深い発言がいくつも飛び出しました。抜粋して紹介します。

──イベントを実施した街に対して、どのような思い、どのようなこだわりをお持ちでしょうか?

坪田「二子玉川は水辺に尽きると思います。働く、遊ぶ、暮らす、この全てが水辺でできる。それが大きな特徴なので、その魅力をもっともっと発見していきたいな、と考えています」
八住「蒲田って、まだまだ昭和が残ってる街なんです。それでいて東京オリンピックを控えて羽田からの玄関口になる街でもあり、これから発展していく部分もある。過去の思い出と未来への期待感。その両方が入り混じっているのが現在の蒲田なのかな、と思います」
森田「代官山には小さなお店がいっぱい並んでいます。迷路のような感じもあります。回遊できる街なんです。その魅力をもっと伝えていけたらいいなあと思っています。これからも憧れられ続けるようなまちづくりを意識してきたいです」
園部「山下周辺は世田谷区が“保健福祉の街づくり重点ゾーン”と位置付けていて、やさしいまちづくりの整備を進めている地域です。今回の会場に選んだライブハウス“Crazy Cats”さんは就労支援をしていて、ここでは障がいのある人が実際に働いているんです。私達のイベントにうってつけだと思って山下にある“Crazy Cats”で開催することにしました」

──イベントを開催してよかったことは何でしょうか?

坪田「二子玉川エリアマネジメンツさんやNPO法人せたがや水辺デザインネットワークさんなどの協力を得られたことですね。専門家の方に深く入っていただくことで、より充実した内容になりました。ミズベリング二子玉川未来会議だけでは、ここまでできなかったと思います」
八住「蒲田ミライ会議はワークショップデザイナーという肩書きを持っている人間の集まりなんです。ですので街歩きだけでなく、そこに地図作りというワークショップを取り入れました。それから古いポラロイドカメラを使ったことで、みんなであれこれ触っているうちに和やかな空気が生まれたりもしました。そういうことによって参加者の方々の距離が縮まったんです。嬉しかったですね」
森田「小規模な商店さんではなかなか手の届かないところ……何かを企画したり積極的に魅力を伝えたり、というところですね。そこを代官山ひまわりが担えたのではないかと思っています」
園部「自閉傾向のあるお子さんと、その親御さんが足を運んでくださったんですね。息子さんが大きな声を出してしまったり、はしゃいでしまったりということがあるので、なかなか普段は家族で出掛けられないとおっしゃっていて。でも山下ナイトのようなライブですと、むしろ声を出したりはしゃぐことは大歓迎ですから、そういう意味で安心して楽しんでいただけました。そういった場を設けられたのは本当によかったなと感じています」

──今後の課題はありますか? それはどういった点でしょうか?

坪田「支援金を使ってライフジャケット15着を購入したんですけれども、それが資産として残ったので、その管理と活用法というのが大きな課題になりました。これまでは任意で楽しんで活動している団体という位置付けだったんですが、そこから一歩踏み出す段階に差し掛かっているのかな、と感じています」
八住「5人のチームで運営したんですが、それぞれ仕事や家庭の事情があるため、なかなかそろって打ち合わせをする時間がとれなかったんです。それが課題として残りました。今回の参加者で、こういった活動に興味のある方をどんどん運営側に巻き込んでいく、というのも解決方法のひとつなのかもしれませんね」
森田「代官山商店会さんに喜んでいただいたので、その関係を深めていくことが課題だと思います。もっと私たちを頼りにしていただけるような存在になっていきたいです。同じように今回参加してくださった方々との関係性の構築も考えていきたいですね」
園部「せっかく世田谷で開始したんだからもっと地元の人を巻き込めばよかったな、という思いがありまして。世田谷にある障がい者のための施設。世田谷で活動しているミュージシャン。そういった世田谷の方々を巻き込んでいくことが今後の課題ですね」

この後、団体同士で質問し合うといった展開もあり、パネル・ディスカッション終了後にはパネラー、観客、スタッフらが全員そろって記念撮影。今日ここで初めて会った人もたくさんいるはずなのに、まるで古くからの親友のような雰囲気が生まれているのが不思議なところ。皆さん、自然と笑みがこぼれます。

志を同じくする仲間と出会い、さらに高まるシビックプライド。

「かんぱ~い!」ということで、ここから交流会に突入。いくつもの新しいすてきな出会いが生まれました。
食べて。飲んで。語り合って。笑って。そんな楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまうのでした……。
ディスカッションを終えたところで集合写真をパチリ。見てください、この楽しそうな笑顔! 笑顔! 笑顔!

そして最後は交流会です。“カタリストBA”の一角にドリンク・バーが出現し、フードが並びます。それらを手にした団体の代表者や関係者、観客、主催者側のスタッフらが、あちこちでにぎやかにわいわい話し込んでいます。 それぞれの立場に違いはあるものの、しかし抱えている思いの根底は同じ。まちづくり活動への真摯な情熱です。

一般の観客として参加してくださった方々に声を掛けて、このギャザリング・イベントに足を運んでみようと思った動機、目的、感想などを聞いてみました。

「Peatixで知って参加してみようと思ったんです。人と街をつなぐ活動って、どういうものなんだろう? それをやっているのは、どんな人なんだろう? そういった興味があったんです。私自身は特にそういう活動をしているわけではないんですが、ゆくゆくはやってみたいという気持ちがある……のかもしれませんね(笑)。あんまり未来のことって考えたことがなかったんですけど、いいきっかけになりそうな気がします」

「こういうギャザリング・イベントは次につなげるために絶対必要ですよね。次回の支援キャンペーンには私たちの団体も応募したいです」

「私は、いわゆる社会起業家的な活動をしていまして。いろいろな人に会ってみたいと思って参加したんです。たくさんの方々と話すことができて、すごく有意義な出会いの場になりました」

飲み物、食べ物の消費量に比例して、ますます楽しさを増していく交流会。大きな窓の外には暮れていく街と、そして多摩川の美しい風景が広がっています。二子玉川駅も見えます。街というものについて考え、その街に対する誇りや愛着を語り合うのに、ここは最高のシチュエーションなのかもしれません。

2回目の「とくらく×Peatix シビックプライド支援キャンペーン」は、このふりかえりギャザリングでひとつの節目を迎えたことになるわけですが、キャンペーン自体は続いていきます。この日、第3回の開催が発表され、募集がスタートしました。
自分たちの企画で愛する街を盛り上げたい。もっともっと誇れる街にしていきたい。そんなことを考えながら東急線沿線の街で、まちづくり活動に貢献するイベントを企画・実施している皆さん! 「第3回 とくらく×Peatix シビックプライド支援キャンペーン」にエントリーしてみてはいかがでしょうか?

更新:2016年8月5日 取材:2016年7月9日

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