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東急電鉄

鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第1回 みどりのワークショップ」

2016年7月30日(土)開催 ―イベントレポート―

南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」と題して、町田市と東急電鉄による再整備が進められている南町田。駅南エリアに広がる鶴間公園もまた、新たな魅力を持った公園として生まれ変わろうとしています。 そんな公園の未来を、地域の人たちと一緒に考えるワークショップをレポートします。

イベント名 鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第1回 みどりのワークショップ」
開催 2016年7月30日(土)
場所 鶴間公園 / 旧リバブルスクエア南町田
最寄駅

里山林が残る緑豊かな公園に求められる未来とは

「こっちのほうがざらざらしているかな」と参加者。
さわやか広場はピクニックやボール遊びで人気のスポット。南側には横浜水道道路を挟んで、遊具などが置かれています。
グループワークを行う会場には、現在の鶴間公園の模型が設置されていました。
「ゆっくり座る場所があるといいな」「駅への近道なんだけど暗いんだよね」「雨が降ると帰るしかないのが残念」など、世代を超えて意見を出し合います。
子どもたちも立派な参加者。「きのぼりできるきがほしい」「こまったときにそうだんするばしょがほしいです!」とホワイトボードに意見を書き込みます。

街に新たなにぎわいを創出しようと、町田市と東急電鉄とが共同して再整備を進めている南町田。駅南エリア、グランベリーモールとそこに隣接する鶴間公園を一体的に整備し、魅力的な空間を創り出すべく「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」が進められています。

そんな南町田の未来を、地域の人々とともに創り上げる『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』が始まりました。全5回、テーマにそって、既存の魅力と今後の可能性を体感しながら、意見を出し合います。

第1回は“みどり”がテーマ。植物の専門家・西川博章さんを講師に招き、鶴間公園の緑の魅力を体感し、話し合います。参加したのは地域の人を中心に、南町田のまちづくり活動に関心を寄せる人ばかり。年代はさまざまです。

第1部は、西川さんのガイドの下、公園に生息している草木について、実際に見て触れて学ぶというもの。まずは入口付近にある、イロハモミジ‐ケヤキ群集について説明を受けます。目の前にそびえる木を指さしながら「樹齢はどのくらいですか?」と参加者。「ざっと60年くらいでしょうね。この周辺は地域の原生林が残されたものだと思いますよ」と西川さん。公園が整備されたのは1979年のこと。公園ができる前からの自然林であることがうかがえます。

林道を西側へと進み、スギ‐ヒノキ群集へ。木材として利用するために植えられたものだといいます。「植物を観察するときはぜひ見るだけでなく触ってください」と促す西川さん。最初はただ説明に耳を傾けていた参加者も、幹の感触を確かめては感想を言い合い、お互いに交流を深めていきます。「ここいらには昔、桑畑があったんですよ」と、昔話に花を咲かせる人も。

続くクヌギ‐コナラ群集は、家で煮炊きをする際のたきぎ用だったそうです。「日本のあちこちで里山の暮らしのために植えられた木々が、このように、はしごを外された状態にあるわけです」と西川さん。目の前にある木々から、かつてここに暮らしていた人たちの生活が見えてくる、不思議な体験となりました。

青い芝生のさわやか広場がゴール。周りを見渡してみると、背の高い木々によって木陰がたくさんあること、草むらでバッタやチョウが飛び交っていることなど、緑の恩恵にあらためて気付きます。同時に、園内の案内表示は十分だったか、ベビーカーや車いすで来ていたとしたら林道は通れたか、といった気付きも。この部分が第2部のディスカッションへとつながっていきます。

第2部は旧リバブルスクエアに移動してのグループワーク。今後公園をどのような場所にしたいか、参加者、町田市の職員、東急電鉄のスタッフでテーブルを囲み、ファシリテーターの導きで意見を出し合います。

まずは自己紹介を兼ねて、公園内の思い出の場所や日ごろの使い方について話します。「四季が感じられるところがいい」「お花見が楽しみ」「子どもが自由に自分で遊びを見つけられる場所」と、緑あふれる公園ならではの魅力が語られていきます。今後どうなったらいいかに話が及ぶと「里山林を残して」「木を切らないで」といった意見があちこちで上がります。「では、皆さんの好きな公園を、もっと魅力的するにはどうすればいいと思いますか?」とファシリテーターが投げかけると、「今のままではベビーカーや車いすでは入りにくいね」「もっと、いろいろな人に使ってもらいたい」と、徐々に改善すべき点へと話題が変わっていきました。

さらに子ども連れの参加者から「水遊びできる場所がほしい」という意見が出ると、「隣接する境川とのつながりをもたせたらどうか」など、アイデアが広がりを見せます。「周辺の歴史を伝える案内板がほしい」とお手製の資料を広げる人の姿もありました。環境や設備の面以外にも「今日のような自然ガイドツアーを定期的にやったらどうか」「アートイベントを開きたい」など、使い方に対する意見も出てきました。生まれ変わった鶴間公園で何をしたいか、より具体的なイメージが描けたようです。意見はすべて模造紙にまとめられ、グループごとに発表。9月の第3回ワークショップで提案される予定の、公園リノベーション計画の材料となります。

グループワークを終えた参加者に話を聞くと、「意見交換することで、公園が変わっていくことに前向きになれた」「里山林を守りたいという思いはひとつ。そこに何を加えていくか期待したい」といった言葉が返ってきました。

「森はただ守ることだけがいいんじゃなくて、必要だったら切ったり新しく植えたりする。人間との関わりの中にあるということを、西川さんが伝えてくれたと思います。街って生きているものなんですよね。住んでいる人も変われば、求めるものも変化する。その中で鶴間公園は、生活しやすい、住みやすいって感じられるための指標になると思うんです。だからこそ、もっと開かれた形で、多様な人に愛され、関わりを持てるような場所にできたらいいですね」。そう語るのは、今回のリノベーション・プロジェクトをとりまとめるFdランドスケープの福岡孝則さん。『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』は、12月まで続きます。

更新:2016年8月22日 取材:2016年7月30日

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