スマートフォン用ページへ
東急電鉄

鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第2回 光のワークショップ」

2016年8月26日(金)開催 -イベントレポート-

南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」と題し、町田市と東急電鉄による再整備が進められている南町田。駅南の鶴間公園はグランベリーモールとつながり、豊かな自然を残しつつも新たな魅力を持った場所へと生まれ変わろうとしています。そんな公園の未来を地域の人たちと一緒に考えるワークショップの、第2回をレポートします。

イベント名 鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第2回 光のワークショップ」
開催 2016年8月26日(土)
場所 鶴間公園 / 旧リバブルスクエア南町田
最寄駅

公園の姿を、多様な人の立場で考えるロールプレイ

「運動不足がちょっと気になるスポーツ好きの鶴間さん、45歳」。細かくプロフィールを設定することで、よりその人の立場になりきります。
「今までずっと公園を見守ってきた人たち、新しく住み始める人たち。多様な人たちがどうやったら公園を有効利用できるかを考えたい。今回のロールプレイはそのための第一歩」と話す福岡孝則さん。
この日は風が強く風船が割れてしまうトラブルがあったものの、夜の公園に初めて来たという参加者からは、「幻想的な体験でよかった」という感想が聞かれました。
日が沈み周囲が暗くなるにつれ「風船の明かりよりも街灯のまぶしさが気になる」という意見も。
「公園リノベーションにはいろいろな意見があると思うけれど、みんな公園を良くしようと思ってのこと」と、お弁当持参で子どもと一緒に参加したお母さん。

当初の開発から約50年。街に新たなにぎわいを創出しようと、駅南に広がるグランベリーモールと、隣接する鶴間公園とを一体的に整備する「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」が進行中です。そんな南町田の未来を、地域の人々とともに創り上げるために、全5回の『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』が開催されています。将来に引き継いでいくもの、新しく生まれ変わるものについて、毎回違うテーマに沿ってディスカッション。将来の姿をシミュレーションすることで、理解を深めます。

第2回は『光のワークショップ』。公園リノベーションのイメージや新しくできる部分についての意見交換を行う第1部と、照明デザイナー・岡安泉さんを講師に招き、夕暮れの鶴間公園を歩いて夜の安全性や活用について考える第2部の、2部構成です。

第1部では、ロールプレイという手法を用い、公園を利用するさまざまな人の立場にたって必要な設備や環境を考えます。参加者からの「ゲームのようなことで地域の意見が拾えるのでしょうか」という質問に、公園リノベーションを取りまとめるFdランドスケープの福岡孝則さんは「より良い公園にするためには、いろいろな立場の人の考えが必要。これだけで地域の意見をすべて把握できるとは思いませんが、一度ほかの人の立場になって考えてみてください」と答えます。

Aグループは“スポーツ好き”の40代男性、Bグループは“小学生”の女の子、Cグループは“車いす利用者”と“外国人”という役割(ロール)が、くじで決まりました。「小学生の女の子の気持ちはわかんないなー」という声が上がれば、「この男性はきっと運動不足」という参加者も。ロールプレイなんて初めて、と言いながら皆さん役割になりきっているようです。「自分では車いすに乗らないけど、押すことがある」という参加者からは「そもそも段差があって、車いすでは公園に入れないんだよね」という意見も聞かれました。

ロールプレイ後には、グループごとに意見を模造紙にまとめて発表です。Aグループからは、「ランニングコースが欲しい」「家族でバーベキューできる場所があるといいかも」など、スポーツ好きで家族思いのお父さんをイメージさせる意見が聞かれました。Bグループからは「小学生なら自転車の練習ができる場所があったらいいよね」といったものから、「商業施設とつながって知らない人が増えると、安全面が気になる」という保護者目線の不安も聞こえてきます。Cグループでは「段差をなくす」「車いすでもテニスができるといい」という一方、「地域の人が助け合う環境にすれば、無理にバリアフリーにしなくてもいい」「外国人には笑顔で対応する」といった地域コミュニティで解決しようという意見も出ました。

ロールプレイを終えた参加者からは、「初めての経験だったので最初はほかの人のことなんてわからないって思いましたが、人の気持ちになって考えないと全体は見えてこないと感じました」という感想を聞くことができました。

第2部は鶴間公園に場所を移して『光のワークショップ』。LEDを入れた風船の明かりで、夕暮れの公園の風景を変える楽しさを体験しながら、夜の公園の安全性や活用について考えます。

照明デザイナーの岡安さんから、光の効果についての説明を受けた後、LED風船を持って照明のない木立の中へ。風船を地面の高さ、顔の高さ、頭上の高さに変え、それぞれの効果の違いを歩いて体感します。「足元から照らすと、落ち着いた雰囲気になるものの顔が見えにくい。顔の高さで照らすと、足元が見えにくい。頭上から照らすと、顔も足元も見えやすいが照明機器が煩わしく感じるようになる」と岡安さん。次第に暗くなる公園で、風船の明かりが幻想的な景色をつくり出していました。横浜水道道路では紙コップでできたLEDランタンと風船を等間隔に並べ、道を照らしていきます。風船が風に流されうまく設置できなかったものの、公園と光の関係について考えるきっかけとなりました。

最後は風船とランタンを集めて、感想を述べ合います。昼の健康的な雰囲気とは違う公園の姿に「生活動線として暗いままではいけないのでは」「防犯上の不安がある」など、安全面を考えた意見が出るなか、「照明の明かりが植物に影響を与えるのでは」「天体観測のじゃま」など、夜の雰囲気をそのままに、という意見も聞かれます。「時間によって照明を暗くすることはできますし、植物に光が当たらないよう環境を考えた照明も可能です。しっかりとコントロールすることが大事」と岡安さん。福岡さんは「朝から夜まで公園にはいろいろな時間があります。それを考えるための試みが今回のワークショップです。地域の人がしっかりと利用する公園であることで、犯罪を防ぐ効果もあると思います」と、都市公園としてのあり方について話してくれました。

ワークショップでの意見を参考にしながら、次回のワークショップで、基本計画のデザインレビューが発表されます。

更新:2016年9月16日 取材:2016年8月26日

コメント

  • 本コメントはFacebookソーシャルプラグインを使用しており、これによって生じた損害に対して当社は一切の責任を負いません。
  • コメントを投稿するにはFacebookにログインする必要があります。

おすすめの記事