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第2回「渋谷ズンチャカ!」

2016年9月4日(日)開催 -イベントレポート-

渋谷の街が「1日だけの音楽解放区」となり、参加型音楽フェス『渋谷ズンチャカ!』が開催されました。ほとんどがボランティアのスタッフによる運営で、16ものステージが設けられ、街が楽しい音であふれたイベントの模様をレポートします。

イベント名 第2回「渋谷ズンチャカ!」
開催 2016年9月4日(日)
場所 みやした こうえん / ハチ公前広場 / 渋谷センター街 ほか
最寄駅

「音で“初体験”」がネクストステージにつながる

ハチ公前広場では、インターネットラジオ局「sora×niwa(ソラトニワ)」の公開生放送も。ボランティアの川西克典さん(左)は、「ラジオ関係の仕事がしたくて、この場の担当をさせてもらいました」。
前列中央右が松原大輔さん。去年のフェス当日は、仕事で参加できなかっただけに、スタッフと連携しながら開催できる喜びもひとしおです。
公共の場所にピアノを置いてコミュニケ―ションの場をつくるという活動をしている人から提供されたピアノ。渋谷センター街の街角で、訪れた人とスタッフが連弾を楽しみました。
ファイナルセッションで盛り上がるみやしたこうえん。ボルテージがどんどん上昇!
来年の”渋谷ズンチャカ!”へつなげられるように、またこの場で会えるように……それぞれの思いを胸に、みんなの「渋谷ズンチャカー!」の声でイベントの幕が下りました。

「音楽の力で渋谷の街を盛り上げてほしい」という、渋谷区からの発案で始まった『渋谷ズンチャカ!』は、今年で2回目です。今年のテーマは、「音で“初体験”をつくる」。約150人のボランティアが運営に携わりました。

1年前からSNSを通してスタッフが募集され、準備段階のデザイン・装飾・広報や、当日の案内・コンテンツ運営・撮影等々、自分がやってみたいと思うものにエントリーして担当が決められました。「自分たちでつくり上げられるところが面白そうなので」と、集まったスタッフの年齢層は10~50歳代と幅広く、住んでいる場所もさまざまです。仕事をしながら参加している人も多いのですが、開催までの準備や打ち合わせ、当日担当するものについても、自分のできる範囲なので無理がありません。「いろいろな人と話せ、準備の段階から楽しんでいます」「一人一人が主役になれる」、こんな声が聞かれました。

このボランティアの代表を務めたのは、渋谷で生まれ育った松原大輔さん。社会人2年目の24歳ですが、10歳の時にパントマイムをしたくて大道芸を始めたという、異才の持ち主です。大道芸でピアノを弾き、初めて会った外国人と英語が話せなくてもリクエストに応えられたうれしさから、路上でライブすることや、“初めて何かをすることの楽しさ”を知りました。それが『渋谷ズンチャカ!』に関わり、路上にピアノを置くきっかけにもなったそうです。

実は松原さん、中学までは渋谷の街を好きだと思ったことはなく、高校で友達と話すうちに渋谷の良さに気付いたのだとか。「“渋谷ズンチャカ!”をきっかけに、いろんな所から来た人と話すことで、自分の街の良さに気付いてもらえたら」と松原さん。「自分が好きなものを、うまい・下手に関係なく、胸を張って言ってほしい。その自信が未来に良いように働いてくれたらと思う」と熱く語ります。

16のステージは、ハチ公前広場、渋谷センター街、みやした こうえん、その他のサテライト会場に設営されました。街角でピアノを弾いたりラップに挑戦したり、持参した楽器で初対面の人たちとアンサンブルをしたりと、各所で“初体験”に心躍らせる姿がありました。
品川区から来た小学2年生の男の子は、マークシティの会場に用意されたドラムをたたき、エレキギターの演奏者と初セッション! 「緊張したぁ」と言いながらも笑顔が輝いていました。その他にも「手づくりトランペット」「今日こそ、ギターデビュー!」など、楽器作りや弾き方を教えてもらえるワークショップもあり、ここでも音を通しての“初体験”が生まれていました。

ファイナルセッションは、みやした こうえんに参加者が大集合。「風になりたい」「I Got Rhythm」などの曲が演奏されました。スタッフのリードで、ダンスや手拍子や歌、そしてみんなの心が、奏でられた音と共鳴していきます。最後にはフォルテシモの効いた響きが会場全体に広がりました。「仕事で思うようにいかないことがあるけれど、今日、魂が揺さぶられるような楽しさを味わい、目頭が熱くなった」と締めくくるスタッフの挨拶には、歓喜が満ちていました。

松原さんに今回の手応えを聞くと、「うちわを使ったスタンプラリーを展開したことで、去年より“回遊性”が高まり、街全体に音があふれる景色がつくれた」とのこと。フラットな関係の中でみんなが主体的につくり上げた“渋谷ズンチャカ!”は、つくり手と訪れた人に、“初めて”と“楽しさ”をいくつも生み出しました。この体験がそれぞれのネクストステージへのステップとなり、街を盛り上げる人を育むきっかけになるのかもしれません。

文:福岡尚夏(Loco共感編集部)

更新:2016年10月3日 取材:2016年9月4日

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