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東急電鉄

鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第4回 木と遊びのワークショップ」

2016年10月9日(日)開催 -イベントレポート-

南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」と題し、町田市と東急電鉄による再整備が進められている南町田。駅南エリアに広がる鶴間公園はグランベリーモールとつながり、豊かな自然を残しつつも新たな魅力を持った場所へと生まれ変わろうとしています。そんな公園の未来を地域の人たちと一緒になって考えるワークショップの、第4回をレポートします。

イベント名 鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第4回 木と遊びのワークショップ」
開催 2016年10月9日(日)
場所 町田市立鶴間小学校
最寄駅

ここで遊び、育っていく子どもたちのために 未来の公園のあるべき姿とは

今回は鶴間公園から歩いて数分の場所にある鶴間小学校が会場。子どもたちの楽しそうな声が響く中で、意見交換が行われました。
木の遊びスペースに用意されたおもちゃは、全国各地の工房で作られた珍しいものばかり。子どもたちは大はしゃぎで遊んでいました。
高低差が10メートル以上もある“融合ゾーン”の200分の1模型。さわやか広場を囲むように樹木が配置されている様子がよくわかります。右上に見えるのがシネコンと新設される文化的活動拠点。
模型について説明する福岡孝則さん。参加者は、立体的になったことで見えてきた、気になる部分について質問をしていました。
発表では「木のおもちゃを使った遊び場が欲しい」「鶴間公園で切った木を活用できないか」という意見が多く出されました。また、「ありのままの自然を残すべき」という一方、「樹木が伸び放題で木の根が出ていて、子供たちが走り回るのに危ない」といった意見も。

“Park Meets The Future”を掲げ、南町田駅南に広がるグランベリーモールと隣接する鶴間公園とを一体的に整備し、地域の人々と魅力的な空間を創り上げようと開催されている『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』。将来に引き継いでいくもの、新たに生まれるもの。毎回違うテーマに沿って公園の魅力を体感しながら、ディスカッションします。

第4回は、「木と遊びのワークショップ」。町田市立鶴間小学校の体育館に木のおもちゃの遊びスペースを設け、木のぬくもりを感じながら、木のある暮らしを考えます。子どもたちがおもちゃで遊ぶ楽しげな声が体育館に響く中で、二人のゲスト講師によるレクチャーと、商業施設と公園とをつなぐ部分に新たに生まれる“融合ゾーン”について話し合うグループワークが行われました。

最初は、都市と森の専門家で、東京大学生産技術研究所教授の腰原幹雄さんによるレクチャー「木で遊ぶ:大人編」。木製のテントや屋台、曲がった木や節のある木を生かした建物など、いろいろな木をいろいろに使う“大人の木遊び”についての説明がありました。中でも、木の経年変化も味わいと考え、メンテナンスしながら楽しむという身近な話には、うなずきながらメモを取る参加者の姿が多く見られました。

続いては、東京おもちゃ美術館館長の多田千尋さんによるレクチャー「木を楽しみ、木で遊ぶ生涯木育」。美術館開館までの経緯や、地方自治体や企業が中心となり木育を推進する“ウッドスタート宣言”などが紹介されました。また、住民が自主的に行動することがまちづくりに与える影響についても、事例を交えて説明。熱のこもった話に参加者が引き込まれている様子でした。

休憩を挟んで後半は、商業施設と鶴間公園の間に新たに設けられる“融合ゾーン”について語るグループワーク。新たに発表されたイメージ画像や模型を見ながら、気付いたことや気になる点について意見交換をしていきます。鶴間公園のリノベーションプロジェクトを取りまとめる神戸大学・准教授の福岡孝則さんは、この“融合ゾーン”について「これまでの意見を受けてつくり上げた、新しい公園の玄関口となる重要な役割として位置付けている」と言います。福岡さんとともに公園設計を手掛ける神戸大学・准教授の槻橋修さんからは、起伏のある地形を生かして考えた案であることと、“緑の森の地形広場”“丘の地形広場”“芝生の地形広場”という性格の違う3つの広場が融合する自然豊かな入り口として整備する予定であることが説明されました。

その後、参加者、町田市職員、東急電鉄のスタッフがテーブルを囲み、交代で模型を見ながら意見交換を行います。今回は“木と遊び”がテーマとあって、結婚後に南町田に引っ越してきたという家族や、小さな子ども連れのお母さんなど、鶴間公園を子どもの遊び場として利用する子育て世代の姿が多く見られました。遊びたがる子どもと一緒に、木の遊びスペースとグループワークのテーブルを往復しながら、子どもの未来のためにと真剣に意見を出している姿が印象的でした。

この日、用意されたおもちゃは、東京おもちゃ美術館で実際に使われているもの。木のおもちゃの定番である“積み木”をはじめ、“琉球木琴”という木の楽器、“木の乗り物おもちゃ”に“木製パズル”など、木の感触やほのかな香りが楽しめるものばかり。子どもと一緒に遊んでいる親子に話を伺うと、「木のおもちゃはプレゼントに頂くことが多い」というお母さんや「子どものおもちゃには、いつも木のおもちゃを買います」というお父さんなど、少々乱暴に扱っても壊れず、赤ちゃんにも安心の木製玩具は人気が高いようです。

グループワークで出た意見は模造紙にまとめられ、最後にグループごとに発表です。「公園を囲むように樹木を多く残したことで、公園が守られているように感じる」と自然が多く残された案を評価する意見や、「丘の上のシネコンが目立つので、もっと公園の自然景観となじむような配慮を」という全体の景観に着目した意見などが出されました。また、「木のおもちゃを使った遊び場をつくれないか」「新設される文化的活動拠点に木を使えないのか」といった、前半のレクチャーを受けての意見も多く見られました。また子ども連れの参加者が多かったこともあり、「雨の日に遊べる場所が欲しい」といった意見も。これら模造紙にまとめられた意見は、次回発表される鶴間公園のデザインの参考資料となります。

子どもを抱っこしたお父さんに感想を聞くと、「初めて参加したのですが、皆さんいろいろなことを考えられているなと。うちはまだ子どもが小さいので、計画は第一に安全性を考えてほしい」という、子育て世代ならではの言葉が返ってきました。

「今回、子育て世代の方が数多く集まったことで、これから公園を利用し、育っていく人たちの意見を聞くことができて良かった。公園はつくって終わりではなく、利用者が育てていくことが必要。計画を視覚化することでいろんな意見を引き出し、どうやって公園を育てていくのか、より良い方向を導き出したい」と、福岡さん。いよいよ基本計画案づくりも大詰めになっていることがうかがえました。『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』は、次回の「コミュニティのワークショップ」が最後となります。

更新:2016年11月18日 取材:2016年10月9日

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