スマートフォン用ページへ
東急電鉄

鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第5回 コミュニティのワークショップ」

2016年12月4日(日)開催 -イベントレポート-

「南町田駅の南に広がるグランベリーモールと隣接する鶴間公園とを一体的に再整備し、新しい暮らしの拠点を作り出していく「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」。その一環として、鶴間公園のリノベーション後の姿と、新設される“にぎわいの融合ゾーン”について、地域の人たちと一緒に考える全5回の『鶴間公園の明日を考えるワークショップ』が行われました。その最終回の様子をレポートします。

イベント名 鶴間公園の明日を考えるワークショップ「第5回 コミュニティのワークショップ」
開催 2016年12月4日(日)
場所 セミナープラス南町田(旧リバブルスクエア南町田)
最寄駅

これから先もみんなで作り、育てていく 未来のまちの主役

会場の壁に張られたイメージ図。四季のエリアには今以上に季節を感じさせる植栽、外周路には街路空間を豊かにする植栽と、現状の樹木を生かしながら、緑豊かな公園の魅力をさらに伸ばそうとしていることが伝わってきます。
ホワイトボードにまとめられた基本設計に関する質問に答える福岡孝則さん(左)と、参加者に寄り添い、意見をまとめてきたファシリテーターの千葉晋也さん(右)。
ゲスト講師の村上豪英さんのお話には、公園を育てるためのヒントがたくさんありました。
「新しい鶴間公園でやりたいこと」のアイデアを人の形をした付箋に書き込み、公園内のやってみたい場所に貼っていきます。
グループワークで出された「新しい鶴間公園でやりたいこと」。こうした地域の人の声と行動が、これからの鶴間公園、引いては南町田というまちを育てていくことがわかる最終回となりました。

6カ月にわたり、毎回違うテーマに沿って公園の魅力を体感し、ディスカッションしてきたワークショップもいよいよ最終回。これまで、延べ300人近くの人が参加。出された意見やアンケートは約800件にものぼり、公園リノベーション計画のための大切な資料となってきました。第5回は「コミュニティのワークショップ」です。 今回は、基本設計の発表と、市民が主体となって公園を育てる取り組みについての講演、生まれ変わった鶴間公園で取り組みたい活動についての意見交換が行われました。

前半は、基本設計の発表です。第3回で出された計画案に対する地域の人たちの意見を参考に、カフェの位置を移動したり、プレイグラウンドが木陰になるよう調整したりなどして、設計されたものです。鶴間公園のリノベーションプロジェクトをとりまとめる神戸大学・准教授の福岡孝則さんは、今回の公園計画で大事にしているものに「公園が広がる」「公園がつながる」「公園の質が上がる」の3つを挙げ、鶴間公園を良くすることで、公園を中心に周辺地域も良くなっていく可能性について、改めて話しました。同・准教授の槻橋修さんは、園内の各エリアと、商業施設と公園とをつなぐ融合ゾーンの、詳細なデザイン案を紹介。起伏のある地形を生かした、自然豊かな公園ならではの魅力をアピールしました。

参加者は、説明を聞きながら気になるポイントをメモしていきます。こうした質問や意見はホワイトボードにまとめられ、後半の始めに、ファシリテーターが参加者を代表する形で主催者側に質問する時間が設けられました。例えば「園路の舗装は?」などの設計に関する質問には「樹林地はなるべく自然に近い形でウッドチップ、子どもの遊び場は転んでも痛くないようなゴムチップを想定」と設計担当の福岡さん、槻橋さんが回答。「ユリノキ通りをまたいで子どもの遊び場があるが、危なくないのか?」といった広域の質問には「道路自体に何かするのは難しいが、公園側で人が飛び出しにくくなるようなマウントアップや植栽、柵などの対応を検討したい」と町田市の職員が回答。限られた時間の中、可能な限り詳細な説明が加えられました。

続いては、ゲスト講師・村上豪英さんによるレクチャー「みんなで公園を育てるこころみ」です。村上さんは、神戸の中心地にありながらあまり利用者のいなかった公園・東遊園地を再生させた神戸市民。「人がいないような公園があることは、まちの価値を下げていると思う」と、東遊園地の利用者を増やすために行った社会実験「アーバンピクニック」について紹介しました。活動資金も行政の理解もなかったという村上さんが行ったのは、ユニークでアイデアにあふれた試みばかり。市民が一人一冊寄贈した思い入れのある本で人と人をつなぐ「アウトドアライブラリー」など、公園を活用するためのヒントがたくさんありました。「公園を育てることに、どれだけ多くの市民が参加するかだけを考えた」という村上さん。“自分が公園を良くするための主役”であることを体験してもらおうと、さまざまな人が企画したイベントを毎日のように行ったといいます。その結果、人が集まり、行政も動き出したという話に、参加者は聞き入っていました。

レクチャーの後は、参加者、ファシリテーター、町田市職員、東急電鉄のスタッフでテーブルを囲み、「新しい鶴間公園でやりたいこと」についてのグループワークです。樹林エリアには、「鳥の巣箱作り」「生き物観察会」など、子どもたちと自然に親しむようなアイデアが多く挙げられました。さわやか広場には「映画上映会」「読書会」「100人ヨガ」など、カルチャーやスポーツに関するアイデアが集まりました。村上さんの体験談を聞いたことで、自分たちも積極的に参加しようという意欲がどんどん湧いてきているようです。

最後に、2017年1月から一部の場所で工事が始まること、鶴間公園の計画は実施設計に入ること、情報はホームページ等で公開されることについて町田市の職員から説明があり、参加者とスタッフ全員で記念撮影をしてワークショップは締めくくられました。会場を後にする参加者からは「さあ、これから鶴間公園でどんなことを企画しようか」という声も聞かれ、「公園はまちの主役になる」という村上さんの言葉に勇気をもらったようです。

「今日出された意見は、どれも実現できそうなものばかり。皆さんが仲間を増やして活動していくことで、さらに膨らんでいくはずです。公園づくりはワークショップをやって終わりではないし、設計して終わりでもない。ずっと続いていくものなんです。市民の皆さんが公園づくりに参加していくことで、公園はもっと良くなり、まちも良くなっていくはずです」と福岡さん。全5回のワークショップは、自分たちの公園を、自分たちのまちを、もっと良くしようと考え、行動するための、良いきっかけになったのではないでしょうか。

更新:2017年1月18日 取材:2016年12月4日

コメント

  • 本コメントはFacebookソーシャルプラグインを使用しており、これによって生じた損害に対して当社は一切の責任を負いません。
  • コメントを投稿するにはFacebookにログインする必要があります。

おすすめの記事