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宮前区防災フェア2017

2017年3月4日(土)開催 —イベントレポート—

台風や地震などの災害には日頃の備えが欠かせません。宮前区では、アウトドアスキルを通して災害を乗り越える知識を身につける「防災キャンプ」を開催。「親子で楽しく防災を学ぶ」ことを目的に開催されたイベントの様子をレポートします。

イベント名 宮前区防災フェア2017
開催 2017年3月4日(土)
場所 宮前市民館・市民広場 他
最寄駅

体験型防災キャンプで、災害時に役立つ知識を楽しく学ぶ

災害を想定し、小枝など公園から拾ってきたものだけで火をおこします。
自分で握ったおにぎりは、形は少し悪いけど味は合格点。「もっとべちゃっとするかと思ったら大丈夫でした」とお母さんも出来上がりに満足の様子です。
宮前区オリジナルのダンボールジオラマに自分の家をマッピング。宮前区は坂道が多い街であることが一目でわかります。
消防職員によるデモンストレーション。耐熱服を着て酸素ボンベを背負い、防火マスクを着用完了。このあと、ハシゴ車を使った被災者救出へと向かいます。
宮前消防署による煙体験。煙の臭いを感じたらアウト! それは煙を吸ってしまった証拠です。

宮前区は、これまでも子どもたちが楽しみながら防災知識を身につける「イザ!カエルキャラバン」などのイベントを、宮前区まちづくり協議会などと協力して開催してきました。今年はさらにバージョンアップして、プロが教える火おこしやテント設営など、アウトドアスキルを生かしたノウハウを中心にした体験型防災キャンプを実施。イザという時に役立つプログラム満載の本気のイベントです。

申し込み制の「防災体験ツアー」では、STEP CAMP代表の寒川一(さんがわはじめ)さんのガイドで、火をおこしてご飯を炊き、おにぎりを作って食べるまでを自分たちで行いました。STEP CAMPによる防災プログラムは、2016年8月の川崎市総合防災訓練でも話題になったもの。アウトドア体験がない子どもたちでもすぐにでき、アウトドアの楽しさを知るとともに、災害時にも自信を持って行動できるきっかけになります。

災害時にライフラインが止まり、冷たい食事が続いてつらかった、という声はとても多いそう。火を使って温かい食べ物を食べることには、それだけで元気が出るという効果もあります。今回は食品保存用のジッパー付きビニール袋に米と水を入れたものを鍋の湯で煮る、という方法でご飯を炊きますが、ただそれだけなのに、ここにはアウトドアのノウハウが詰まっています。まず袋に米とほぼ同量の水を入れるのですが、袋が透明なので分量は見てすぐにわかります。鍋に沸かす湯は、川の水でも海の水でもOK! 災害時は水も貴重なので、直接飲まない水はどんなものでもいいのです。もちろん米をといだりもしません。「少しくらい硬かったり軟らかかったりしても大丈夫。それも楽しみましょう」と寒川さん。

米に水を吸わせている間に、燃料にするための小枝を拾いに近くの公園へ。「枯れた松葉や松ぼっくりは、いい火種になるのでオススメ」と寒川さんからアドバイスが。子どもたちが公園の中を楽しそうに走り回り、小枝を持って戻ってきました。

市民館前の広場に戻り、いよいよ火おこし。まずは集めてきた枝を、小さくて火のつきやすいものから大ぶりの枝まで、サイズ別に分けます。それを細かい枝から順番にくべて着火。吹き棒で「フーフー」と息を吹き込むと、みるみる火が大きくなっていきます。子どもたちも興味津々です。火が確保できたら湯を沸かし、袋を入れてご飯が炊けるのを待ちます。ご飯が炊き上がったら、袋の中にふりかけを直接入れて、袋の上から握っておにぎりに。そうすることで手を洗う水も節約でき、食器を洗う手間や水も必要なくなります。水の量がちょっと心配だったという参加者のお父さんも、「おいしいですよ。うまくできました」と笑顔を見せます。

ツアーではライターを使いましたが、隣の「火おこし体験コーナー」では、火打ち石を使った火おこしも行われていました。ちっちゃな子も、飛び散る火花に歓声を上げています。さらにその隣では、テントの組み立て方を実演中。プライベートな空間を確保することができて雨や風からも身を守ることができるテントは、被災地で大活躍します。

広場では、宮前消防署による被災者の救出デモンストレーションも。高さ20m以上はあると思われるビル屋上から、ハシゴ車を使って被災者を救出する様子は、本物の災害現場のよう。また「煙体験」では人工的に発生させた煙が充満したテントの中をくぐり抜けることで、火災現場での危険性を体験します。防災体験ブースでは、「溝の口防災ガールズ」による、期限切れになりがちな防災食を上手に消費するためのローリングストック法を取り入れた料理教室が人気を集めていました。

市民館の中では、「ダンボールジオラマ」のワークショプも大盛況。ダンボールジオラマは、型抜きされたダンボールのパーツを重ねていく立体地図です。道や施設が印刷されているので、場所の様子が一目でわかります。「自分の住んでいる町を知ることが防災への第一歩」と、ワークショップの進行を務める一般社団法人防災ジオラマ推進ネットワークの山本美賢さん。避難場所に通じるルートの高低差を体感することが、実践的な防災学習になります。

「防災」はとても大切なことなのに、どうしても堅苦しくなりがち。アウトドアのノウハウを生かせば、楽しみながらスキルを身につけることができます。アウトドアスキルは単なるレジャーの手段ではなく、命を守る手段にもなることを実感できた楽しいイベントでした。

更新:2017年4月10日 取材:2017年3月4日

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