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鶴間公園のがっこう 第2回 何して遊ぶ? ~ちょっとステキな遊び方を知る~

2017年7月29日(土)開催 ―イベントレポート―

新しくなる鶴間公園を、地域のみんなでもっとすてきにするために“開校”した全4回の「鶴間公園のがっこう」。前回に続き、活用の発想を豊かにするための先進事例の講座と、アイデアを具体的な形にするグループ学習が行われました。この日は、カリキュラムが終了した後も、参加者の皆さんが残ってグループワークを続けるほどの盛り上がりとなりました。

イベント名 鶴間公園のがっこう 第2回
開催 2017年7月29日(土)
場所 町田市立鶴間小学校体育館
最寄駅

噴き出す汗を拭いながら意見交換。ここからきっと何かが生まれる

立ち上がっているグループあり、持参した資料を机の上に広げて話し合うグループあり、思い思いのスタイルで意見交換。
道路で遊んじゃダメ、公園でボール遊びしちゃダメ、小学生になると塾通い。子どもたちが普通に遊ぶことが難しくなっている。そんな子どもたちは、大人になったらどうなるんだろう、と植田さん。
「汗っかきなもので」と、頭にタオルの鉢巻き姿で登場、「こうしたワークショップの開催や公園使用許可の調整など、いろんな面で市のサポートがあり、うらやましい環境」と話すゲスト講師の中西さん。
ゲスト講師の二人もグループ学習に参加。公園のドングリや木の実で作る工作ワークショップというアイデアには「見本があると子どもは創造しなくなるので、あえて完成した見本を置かないで、一緒に作るようにしたほうがいい」と、細かいアドバイスも。
グループごとにさまざまな議論が交わされ、イベントがより現実的なものになっていきます。

新しくなる鶴間公園を活用するアイデアをみんなで考え、実現するための場が「鶴間公園のがっこう」。30℃を超える猛暑の中、前回同様に幅広い年齢層の参加者が鶴間小学校体育館に集まりました。

1時間目は前回の振り返り。また、テーマ分けされた七つのグループから、それぞれどんなアイデアが出ているかを全員で共有しました。里山の植物や虫の観察、音楽会など、自然系、遊び系、スポーツ系、音楽・演劇系など幅広いアイデアが約70種類。鶴間公園のリニューアルプロジェクトの取りまとめ役である東京農業大学・准教授の福岡孝則さんは「食べ物の企画は、地元町田の野菜や食材ってどんなものがあるんだろうって考えると、どんどんイメージが広がる」と話します。また神戸大学・准教授の槻橋修さんは、「バーベキューはさわやか広場が盛り上がりそう、樹林エリアの音楽会ってどんな雰囲気になるだろう、というように、公園内の場所の特徴も併せて考えるといいと思います」とアドバイス。たくさんのアイデアを見て、二人も期待を膨らませています。

続く2時間目は、アイデアを絞り込むために先進事例に学ぶ講座。「何して遊ぶ?~ちょっとステキな遊び方を知る~」と題し、二人のゲスト講師が、公園や広場を使って実際にどんな活動をしているかを紹介しました。

最初に登場したのは、世田谷区で外遊びと子育てをテーマにした“ビオキッズ”という屋外フェスを主催している植田泰さんです。「まさに今、皆さんがやってみたいと考えているようなことを、羽根木公園でやっています」と植田さん。「羽根木公園のプレーパークは地域ボランティアの活動によって支えられていますが、いつも運営費がなくて困っている。運営費を稼ぐために公園でバザーをやりたいと思ったのですが、許可が出なかった。そこでまずはみんなが共感できる公益的な目的を掲げ、地域ぐるみの子育てや外遊びの重要性をみんなに感じてもらおうと思い、企画書を作るところから始めました」と、ご自分の経験をもとにした話に、参加者の皆さんも大きくうなずいていました。

続いて、二子玉川にほど近い多摩川の河川敷で活動するNPO法人水辺デザインネットワークの中西修一さん。多摩川の生き物と自然をベースに場づくりをして、企業や行政、学生、一般住民、子どもたち(“産官学民子”)が集う“原っぱギャザリング”などを行っています。メンバーが河川敷で結婚式を挙げたというエピソードは、驚きと和やかな笑いを誘いました。

講座の後のトークセッションでは、「大人が考えた“名前のある遊び”ではなく、子どもが自分で考える遊びにこだわっている」と植田さん。また、イベントを企画し運営する人全員が共感し、同じ方向を向いてつくり上げることの重要性についても話しました。
中西さんからは「(活動を)続ける強い意志とともに、資金調達について並行して考えていくことも大事。しかし資金を出す人の考えが優先され、自分たちの自由度が制限されることは避けたい」と、バランスをとる難しさが語られました。

3時間目は、企画を絞り込むグループ学習です。ゲスト講師もグループの輪の中に入って真剣アドバイス。予定の時間を過ぎても議論は尽きず、この日は途中経過を発表することになりました。「学び」がテーマのグループは、子どもも大人も誰でも参加できる謎解きゲームスタンプラリーを企画。グループメンバーに自然や歴史、防災のスペシャリストが集まったので、高いレベルのイベントが実現できると自信を見せます。「スポーツ」をテーマにするグループでは、一輪車や大縄とび、ダンスなど一体感を感じることができるものが提案され、「目標を持って継続できる仕掛けを考える」など“企画する上で大事なこと”について話し合えたそう。アイデアを絞り込むところまではできませんでしたが、どのグループも方向性が見えてきたようです。時間が足りなかったグループは、さらに話し合いの場が持てるよう、事前の申し出により市役所の一部のスペースを開放してもらえることになりました。

終了後、参加者に話を聞くと、「今、公園は雑誌で特集されるほど、それ自体を目的に出掛けていくものになっています。私は転勤族で、地元生まれでもないのだけれど、これを機会に愛着を持って公園に関わっていきたい」「実際にイベントを開催するのは大変。でも行政も細かくサポートしているし、きっとうまくいくと思います。日比谷公園や代々木公園のようにみんなに愛される公園にしたい」など、ワークショップを通じ、新しい鶴間公園への期待が大きくなっていることが感じられました。

今回もコーディネーターを務めた千葉晋也さんは「イベント内容もバランス良くいろんなものが出てきたし、今日の盛り上がった雰囲気を見ていると、何かが動き出す予感がします。今日のこの暑さも含めて(笑)、参加者の記憶に残ったらうれしい」と話します。

参加者がみんなで集まって話し合うのもあと1回。次回の「鶴間公園のがっこう」でいよいよイベントの具体的な内容が決定します。

更新:2017年8月30日 取材:2017年7月29日

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