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東急電鉄

第20回 アドベンチャー in 多摩川 いかだ下り大会

2017年8月27日(日)開催 ―イベントレポート―

世田谷の恵まれた自然を生かし、「子どもたちが郷土に親しみ、環境に目を向ける機会を提供したい」「地域の子どもの健全育成活動を活性化させたい」――そんな大人たちの思いから生まれた「アドベンチャー in 多摩川 いかだ下り大会(アド多摩)」。世田谷区の小学4年生から中学生までの子どもたちが、手作りいかだのスピードやデザインを競い合う大会です。

イベント名 第20回 アドベンチャー in 多摩川 いかだ下り大会
開催 2017年8月27日(日)
場所 多摩川河川敷(第三京浜道路周辺~谷沢川河口付近)
最寄駅

夏の多摩川で子どもたちが輝くために

各艇、緊張のスタート風景。練習のプールとは違い、川から思わぬ波を受けます。「ちゃんと進むかな・・・・・・?」。
往来が激しいゴール付近の「いかだ通路」をしっかり見守るのは「会場警備班」。右は「ザ・サンダー」の豊田さん。
審査員によるデザイン賞、コスチューム賞、アイデア賞の合計得点1位の「にんにん忍者」チーム。ポーズも決まっています。
「スタート班」のスタッフが、土手から川にいかだを運びます。
黄色のライフジャケットを着て川にいるのが、総勢100名の「水上安全班」スタッフ。いかだがスタートしてからゴール後、川から引き上げられるまでを手分けして見守ります。

「アドベンチャー in 多摩川(アド多摩)」は平成10年に世田谷区の青少年委員会の独自事業としてスタート。その後、第11回大会の時に「実行委員会」が新たに発足し、今年20回目を迎えました。
現在、主催の「アド多摩」の実行委員会や世田谷区教育委員会の他に、青少年委員会、各小中学校の「おやじの会」OBなど地域の人、区内にある大学の学生ボランティアや学校の先生など、実に多くの大人が協力して大会を運営しています。スタート班・タイム集計班・水上安全班・会場警備班・庶務班・渉外班など、運営の組織体制を整え、レースが安全に行われるように全力でバックアップしています。

本格的ないかだ作りには学校単位で挑戦し、今年は小学校55艇、中学校5艇の合計60艇もの力作がそろいました。
第1回から大会運営に関わっている豊田敏裕さんは、もともと玉堤小学校の「おやじの会」のメンバーでしたが、子どもの卒業後は「ザ・サンダー」というOB会をつくって今も関わっています。「保護者会のOBという限定した立場ではなく『地域のカミナリおやじ』として、子どもの健全育成を目的にやっています」と言う豊田さん。広く地域の子どもに目を向ける頼もしい存在です。
大人によるサポートは当日だけではありません。いかだ作りでは、学校保護者OBがノウハウを子どもに伝えながら一緒に汗を流しました。また、いかだ操作の練習は、夏休み中、学校のプールで父兄が付き添って行われました。

大会当日、朝10時から5分おきに5艇ずつスタートした60艇のいかだは、12時には全員ゴールすることができました。スピードを追求したスマートなものから、「ヒマワリとミツバチ」「虹色さかな竜宮城への旅」など子どもたちのコスチュームと合わせて装飾されたものまで、集まった手作りのいかだはどれもチームの個性が光ります。
レース中「頑張れー」「行けー!!」と土手から応援していた家族やスタッフがゴールに駆けつけ、子どもたちの健闘をたたえました。
大会の運営は「安全が第一」。無事にレースを終えた子どもたちも、「川は横からの流れがあって、曲がっちゃった」「夏休みの土日にいかだの練習やレースに参加したのが楽しかった」と笑顔が弾けます。

実行委員長の松井茂樹さんは、「この輝く子どもたちの笑顔に『こちらもやってやるぞ!』というパワーが湧き、続けて10年関わっています」と、ご自身も楽しんで参加している様子。東京農業大学ホッケー部の学生ボランティアは、「普段は外で遊ぶ子どもを見かけませんが、自然の中で楽しんでいるのを見ると『子どもらしくていいなぁ』と思います」と、優しいコメントをくれました。

こうした地域の大人たちの“本気と心意気”に共感し集まった大勢のスタッフの活躍、応援やサポートに来ている家族の姿に、人情味あふれる世田谷の地域性を感じました。この子どもたちへの惜しみない愛情が、夏休み最後の日曜日を思い出深いものにしてくれているのでしょう。

文:杉本雅美(Loco共感編集部)

更新:2017年9月29日 取材:2017年8月27日

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