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いちにち商店街

2017年11月26日(日)開催 —イベントレポート—

大人と子どもの距離を縮め、子どもに「まちに参加する楽しさ」を知ってほしい!――そんな思いで二子玉川河川敷につくられた、仮想の“いちにち商店街”。1日で「ぱっと現れぱっと消えるふしぎな商店街」を、子どもたちが大人と一緒になって体験しました。

イベント名 いちにち商店街
開催 2017年11月26日(日)
場所 多摩川河川敷・兵庫島公園
最寄駅

仮想のまちでの体験が、大人と子ども、子どもとまちを身近につなげる

多摩川河川敷に出現した“いちにち商店街”。
世田谷区のブースで、オリンピック・パラリンピックのピンバッジ配布のお手伝い。これで1ガーヤン稼いだよ!
仮想通貨「ガーヤン」は世田谷商店街連合会のマスコットキャラクター「ガーヤン」にちなんだネーミングです。
等々力商店街では、マスコットキャラクター「とどロッキー」を宣伝する名刺配りのスタッフを募集。
会場には玉川地域ゆかりのキャラクターたちが大集合。各商店街をアピールしました。左から用賀のよっきーじい、等々力のとどロッキー、尾山台のオッポン、用賀のよっきー。

「知らない大人とたくさん話したり、働いたりすることを通して、子どもたちにまちづくりに参加する楽しさを体験してほしい」というコンセプトのもと、玉川地域の16の商店街が企画した「いちにち商店街」。イベントという一過性の体験を日常の生活につなげようと、玉川地域の商店街にある商店・企業・公的機関がブースを出店して、1日だけの“仮想のまち”を多摩川河川敷の兵庫島公園につくりました。参加する商店街を生活圏としている子どもたちにこそ来てほしいという思いから、インターネットを使っての大々的な広報はあえて行なわず、地域への案内配布などによる告知に力を入れてきました。

まちに参加する楽しさを体験できる最大の仕掛けは、「おしごと」です。各ブースには、子どもにとって「面白いけれど、なかなか大変だ」と感じる程度の、本当にありそうな「おしごと」が用意され、求める人材像と併せて「求人情報」が掲示されています。子どもたちは、自分ができると思うものを選んで「おしごと」をし、報酬として仮想通貨「ガーヤン」を受け取ります。ガーヤンは“いちにち商店街”の中で、お菓子や福引きなどに使えます。

ここにいる大人は、誰もが子どもとのコミュニケーションに積極的なので、なかなか話せずにいた女の子も、だんだん知らない人に話し掛けられるようになりました。次第に仕事ぶりも様になり、最後には「ドキドキしたけど、思い切ってやってみたら、なんか楽しかった!」と、自信あふれる眼差しが返ってきました。お母さんは、「お店を出している人はもちろん、この場にいる大人がみんな、子どもの話を聞いてくれるので、娘も自然と打ち解けていました」と、まちの人に親しみを感じているようでした。

ロボット作り、ドーナツ販売、商店街のマスコットキャラクターの名刺配りと、3つの「おしごと」をしてきた小学生の男の子は、「もらったガーヤンは、マシュマロ焼きに使った!」と教えてくれると、弾むように再び求人情報を見に行きました。“いちにち商店街”の中で、積極的に大人に話しかけていく子どもたち。その姿を見て商店街の人は「普段でも『商店街にいる大人は話しかけて大丈夫!』と、子どもに思ってもらえるようにすることが、私たち大人の大事な役割の一つ」と話します。

主催する大人たちは、「いちにち商店街」は、あくまでもスタート、と考えています。仮想の商店街の中で子どもたちが体感した、「まちの仕事の手伝いをする楽しさ」や「対話を通じて安心できる大人とのつながり」を、現実のまちでも再現することがゴールなのです。子どもに「今日は楽しかった。普通の商店街が毎日こうだったらいいな」と感じてもらい、実際の日常の中でも「まちの店を手伝ってご褒美をもらう」といった交流ができる――そんな“いいまち”を、商店街の人たちは思い描いています。

安全安心の観点から、知らない大人と話すことを子どもにさせない風潮になっている昨今。「いちにち商店街」という安全が確保されている空間では、子どもたちは身近な商店街の大人たちと、安心してたくさん会話することができました。「この人は話しても大丈夫」とわかったことは、自分の住むまちに一歩踏み出すきっかけになったことでしょう。

文:小田るみ子(Loco共感編集部)

更新:2017年12月26日 取材:2017年11月26日

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