スマートフォン用ページへ
東急電鉄

まちなかパフォーマンス ダダンチダンチ

2018年11月11日(日)開催 —イベントレポート—

「次世代郊外まちづくり」の住民創発プロジェクトのひとつとしてスタートした「たまプラ一座」が、築50年のたまプラーザ団地を舞台にパフォーマンス! 自らもこの団地の住民である代表の林さんが、団地への感謝とその未来への思いを込めて企画したイベントの模様をレポートします。

イベント名 まちなかパフォーマンス ダダンチダンチ
開催 2018年11月11日(日)
場所 たまプラーザ団地 三角公園
最寄駅

「団地大好き!」団地を舞台に多世代が一斉にパフォーマンス

団地に住んで50年のリツ子さん(70)、元子さん(82)、友子さん(77)。団地サークルでイベントを知り参加。「50年も住んでるんだから、乗っからなきゃね。せっかく若い人が立ち上げてくれたんだから!」
どこにでもありそうなごく普通の公園がご覧の通り……。「団地に住んでいる子どもたちが、身近な公園でこんなに高い熱量に触れたかと思うとドキドキします!」と、観覧していた人も興奮していました。
アートディレクター・ヴィヴィアン佐藤さん考案のシュシュが観客に配られました。パフォーマーの歌や踊りに合わせて振ることで観客もパフォーマンスに参加できる上、イベントも華やかになります。
「たまプラ一座」代表の林月子さん。「日ごろ暮らしている所でイベントを開催することで、感動が生まれ、その場所が意味を持ち、愛着が湧くということをあらためて感じました」
「ここで生まれた『育ちあい』が広がっていきますように!」

2013年からたまプラーザの街を舞台に活動を続ける「たまプラ一座まちなかパフォーマンスプロジェクト(たまプラ一座)」。その5回目の公演は、築50年のたまプラーザ団地が舞台です。タイトルもずばり「ダダンチダンチ」。代表を務める林月子さんも団地に住む一人です。今回のパフォーマンスは、50年の歴史の中で育まれてきた風景や人のつながりといった“宝物”について考えさせてくれるものでした。団地内にある公園を舞台に1回20分ほどのプログラムを2回上演。コーラス、タップダンス、朗読劇、パントマイム、フィナーレダンスを披露したのは、赤ちゃんからシニアまでと多世代にわたる団地の住民や近隣の人たちです。

「あーそぼ。ダダンチダンチダンチー」――美しい歌声が響いた途端、公園はダダンチワールドに。コーラスに応えるように打楽器が鳴り、「まちーなかー」と合いの手も入って、パフォーマーたちが輪になって優雅に踊ります。色付いた公園の木々にパフォーマーたちの黄色の衣装が溶け込み、日差しのスポットライトを浴びたその姿は一枚の絵のようです。

軽快なタップのリズムが刻まれ始めると、誘われてステップを踏む人も。アートディレクターを務めたヴィヴィアン佐藤さんが考案したカラフルなシュシュが、あらかじめ観客に配られており、歌や踊りに合わせて振ることで誰もがパフォーマンスに参加できるようになっていました。

「……僕の家族は代々ケヤキの木に住んでいる。50年前、僕の家は団地に植えられた小さな子どもの木だった。僕の家は成長している」と、子どもたちが語り始めました。50年前にたまプラーザ団地に植えられたケヤキに住む、テントウムシが主人公の朗読劇です。たまプラーザの駅に続く桜並木でおしゃべりしている人、“じゃぶじゃぶ池”で行水するカラス、集会場から笑い声、セミの大合唱、コナラの実が落ちる音――テントウムシの目線で団地の中から見えるもの、聞こえる音が、パントマイムで表現されました。

「ダンチ、ダンチ、ダンチ……」。ノスタルジックな雰囲気になった場にコーラスが響き、ついに始まるフィナーレダンス。「お客さまもご一緒に!」と声が掛かって、観客もパフォーマーも、老若男女交じり合い、音楽に合わせて思いのままに踊り回ります。
最後に「ここで生まれた『育ちあい』が広がっていきますように!」とみんなで高らかに宣言して、イベントは締めくくられました。

「団地の使用許可を取ることは簡単ではなかったけれど、時間がかかったことで応援の気持ち、共感してくださる人たちがどんどん集まってきました」と、林さんは本番までの道のりを振り返ります。「団地で行うことについてさまざまなご意見がありましたが、『みんな団地が大好き・団地暮らしを愛しているという思いは同じなんだ』ということに気が付きました。まちなかパフォーマンスは5回目ではありますが、何か新たなスタート、始まりのような気持ちになっています」。

その思いは観客も同じ。パフォーマンスを見た団地住まい40年目のご夫婦も「新しくなっていくたまプラーザの街に(この団地も)負けないぞ、って気持ちになった」と、すがすがしい表情を浮かべていました。見慣れた場所が特別なものになるようなパフォーマンスが生み出す高揚感。それを共有することは、団地とそこに住む“仲間”への思いをあらためて感じる素晴らしいきっかけになったことでしょう。

文:安渕聡美(Loco編集部)

更新:2019年1月9日 取材:2018年11月11日

コメント

  • 本コメントはFacebookソーシャルプラグインを使用しており、これによって生じた損害に対して当社は一切の責任を負いません。
  • コメントを投稿するにはFacebookにログインする必要があります。

おすすめの記事