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東急電鉄

東急沿線イベント体験レポート 西小山ミステリーツアー2014 5月24日(土)・5月25日(日)

西小山に5つある商店街を舞台に、謎解きしながら街歩きをするウォーキングイベント『西小山ミステリーツアー』。 実行委員へのインタビューに続き、2014年のイベントの模様をレポート。ミステリーツアーを通して知ることができた、西小山という街と人々の魅力についてお届けします。

イベントを通して知ることができた、西小山の街と人々の魅力。

にこま通り商店街の「にこまちゃん」がお出迎え。
実行委員の皆さん。準備万端、気合十分です!

たとえば、こんなエピソードに『西小山ミステリーツアー』というイベントの魅力が凝縮されているかもしれません。

それはスタート直後のことでした。私たち“とくらく”取材班が街のあちらこちらに立っている探偵(謎解きの進め方がわからなくなった参加者のための案内役。シャーロック・ホームズ風のマントを羽織っています)のひとりと話をしていたら、お年寄りの男性が自転車で近づいてきて、いきなり「おっ! 探偵さんですか? カッコいい衣装ですね」と声をかけてくるではありませんか。ちょっぴり照れながら「ありがとうございます」と答える探偵に、その老人は「たくさんの人が西小山に来てくれてよかったですね。私もうれしいです。しっかり案内してあげてくださいね」と続け、さらに我々に対しても「がんばって最後まで謎を解いてね。景品、当てて帰るんだよ」と、にっこり笑いかけてくれました。

その様子から、てっきりイベントの関係者なのかと思ったら、おじいさんは「え? 違う違う。ただ買い物に出てきただけだよ。じゃあね」と言い残して去っていったのでした。

今年のミステリーはクロスワード形式。手書きの張り紙もいい味出しています。
今年初登場の「関所」では、子ども向けの輪投げイベントが行われていました。

ヒントが記されたミステリーマップを参考にしながら西小山にある5つの商店街をわたり歩き、そこに隠された謎を解いていく。2009年にスタートした『西小山ミステリーツアー』は、そんな謎解きイベントです。6回目となる今年は5月24日(土)と25日(日)の2日間にわたって開催されました。

我々“とくらく”チームは、その2日目に参加。事前のインフォメーションでは〈所要時間:約2時間〉とのことだったのですが、しかし結果的に私たちは倍の4時間近くも西小山駅周辺をうろうろすることとなりました。

といっても謎解きが難しくて時間がかかったわけではありません。西小山駅を中心に西、南、北へと伸びる5つの商店街(西小山アーケード街、にこま通り商店街、西小山パテオ、西小山ニコニコ通り商店会、西小山弁天通り睦会)を歩くことが、そしてそこで出会った人々とふれあうことが、あまりにも心地よかったからです。

歩きながら目にする、ちょっとしたシーンのひとつひとつが、ほっこり温かくて、じんわり優しくて、どこか懐かしくもあって。そんなこんなでポイントごとについつい長居をして時間がかかってしまった、というわけです。

空き店舗を利用して設けられた即席の写真館。手前に貼られているのは、1961年の西小山駅。
「けん玉うまくできたら、うまい棒2本あげちゃうよ」と西小山パテオの皆さん。これがなかなか難しい!

「うちはね、もう60年ぐらいになるのよ。そう、ずっとこの場所でお店をやってるんですよ」
「2日間限定のミステリー・カレーはいかがですか? 10種類以上の野菜を使ってるんで、ぜひ食べて何が入ってるかを当ててみてください」
「こちらでフリーマーケットやってま~す。お時間があったら見ていってくださいね」
「梅酒の試飲会やってるよ~! こっちの日本酒は今だけ1杯100円! ねえ、ちょっと飲んでかない?」

謎を解きながら商店街を歩いていると、あっちからもこっちからも声が飛んできます。いろいろなお店の方が、にこやかに話しかけてくれるのです。それをきっかけに会話がはじまると、そこに通りすがりの地元の方々も加わってコミュニケーションの輪が拡大。初めて会った人たちなのに、もうずっと以前から知っているような錯覚に陥ります。そんなふうに自然に醸し出される親密さに、なんだか心が安らぎます。

スタンプポイントのひとつで見かけた、けん玉に夢中になる子どもたちの真剣なまなざし。
地域のかつての風景をとらえた古いモノクロ写真の数々(建物の壁を利用した青空ギャラリーに展示されていました)を眺めながら昔話に花を咲かせる地元の人々。
顔出しパネルの前で互いに写真を撮りあうカップルと、それを見守る近所のおばあさん。
商店街の片隅で繰り広げられていた、そんな場面の数々も強く心に残っています。

ガラポン会場では、商店街・ボランティアスタッフの皆さんがゴールを祝福してくれました。

クイズ。スタンプラリー。お祭り。ゲーム。食べ歩き。オリエンテーリング。くじ引き。さまざまな要素が立体的にからみあっていて、だからこそ老若男女あらゆる世代が楽しめる『西小山ミステリーツアー』。今回参加してみて、その本質(最大の魅力と言ってもいいかもしれません)は冒頭で紹介した出来事が象徴しているような“人と人のふれあい”だと感じました。

謎を解き終えた達成感も、そして景品を手にした満足感もあったのですが(残念ながら最後のガラポン抽選で大当たりを出すことはできませんでしたけれど)、でも帰り道ずっと考えていたのは、この日出会ったたくさんの人々の優しい笑顔のこと。どうやら西小山の5つの商店街が私たちに“ふれあうことの温もりと喜び”を思い出させてくれたようです。

西小山ミステリーツアー2014 マップ
  • スタート会場
  • ゴール会場
  • ミステリーポイント
  • スタンプポイント
    関所
  • その他催し
  • 西小山弁天通り睦会
  • 西小山アーケード街
  • 西小山パテオ
  • にこま通り商店街
  • 西小山ニコニコ通り商店会

更新:2014年6月26日 取材:2014年5月25日

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