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東急電鉄

東急沿線イベント体験レポート FUTAKOTAMAGAWA GATHERING ‐つくって・あそんで・あつまって- 2014/5/5・6 at 二子玉川ライズガレリア

二子玉川しあさってプロジェクト?

入り口付近に設置された「トンネルの川」。子どもたちは楽しそうに行ったり、来たり。
たまたま通りがかった人たちもどんどん加わり、大盛況。

ゴールデンウィークの終盤、5月5・6日の2日間、二子玉川駅から降りてすぐのショッピング施設「二子玉川ライズ」のガレリアで『フタコタマガワギャザリング』が開催されました。

このイベントを主催したのは『二子玉川しあさってプロジェクト』。二子玉川をモデル地区として活動をするクリエイティブ・シティ・コンソ―シアムのキッズワーキングから生まれたグループです。東急電鉄をはじめ企業やNPO法人などさまざまジャンルの団体が趣旨に賛同し、子どもと街の未来をはぐくむための活動を行っています。『フタコタマガワギャザリング』も、その一環として企画されたもの。

『しあさってプロジェクト』によるガレリアでのGWイベントは、昨年に引き続き第2回目。果たしてどんな体験ができるのか? 早速、5歳になる息子を引き連れ、行ってまいりました。

みんなでトンネルの川をつくる

慣れない手つきで一生懸命。色鮮やかなスズランテープが美しく映えます。
お父さんも、娘さんのこいのぼり作りに熱中。
自分で作った「こいのぼり」を川に飾ります。

訪れたのは2日間行われるイベントの最終日。あいにくの天気で少々肌寒い中、ガレリアの入り口付近には、すでに子どもたちのはしゃぐ姿が。わが息子も楽しげなトンネルのオブジェを見つけた途端、脇目も振らずに猛ダッシュ。

ということで、最初に訪れたのは、「みんなでトンネルの川をつくる」と題されたワークショップ。若いスタッフたちの元気に応対する声が、どうやら子どもたちのモチベーションに火を付けたもようで、好みのスズランテープを受け取ると、みんなわれ先にとトンネルの骨組みに巻き付けていました。トンネル内を行ったり来たりして遊ぶ子もいれば、真剣なまなざしでテープを絡ませる子もいて、行動パターンはその子の個性によってさまざまなんだと改めて実感させられました。

トンネルの隣には、文房具のクリップを使って「こいのぼり」を作るコーナーもあり、6歳の息子さんと8歳の娘さんと一緒に来たというお父さんは、子どもに負けじと熱心に工作に興じていました。どうやら作ったものを飾る(泳がせる?)という単純な遊びが、子どもたちの想像力をかき立てるようで、トンネルの“川”は見る見る彩り鮮やかに変貌。「自然豊富な多摩川の近くで手作りの川を作るなんて面白いことを考えるものだ」と、ついつい仕事目線で企画のうまさに感心してしまうが、いかんいかん、今日は子どもと一緒に楽しむんだったと、ふとわれに返るのでした。

ちなみに、このワークショップはコクヨが運営する働くママさんの応援サイト「WorMo’」と深沢アート研究所が協力して実施しているそうです。

また『フタコタマガワギャザリング』のイベント全体をプロデュースしているのは、NPO団体のCANVAS。事務局の小野寺さんは「『二子玉川しあさってプロジェクト』に参加している企業や団体とともに、遊びと学びの場として、ワークショップの提供と普及を目指しています。毎回、子どもたちの“また、来るよ”とか“楽しかった”という声を聞くと、やって良かったなあと思いますね」と優しい笑顔で話してくれました。

みんなでつくる青空図書室

保育士さんたちが、つかず離れず遊びをサポート。
親子で絵本を楽しむ姿が印象的。
読み聞かせが始まると、子どもたちの笑い声が響きます。

“川”の隣の「街の情報コーナー」には、CANVASをはじめ、『しあさってプロジェクト』の活動や、二子玉川周辺の子育てに関するさまざまな情報が集まっていました。「このエリアで子育てするのは楽しそう」と興味津々寄り道していたら、後ろからは息子の呼ぶ声。

後を追うようにして向かったのは、親子で遊べるオープンスペース「みんなでつくる青空図書室」。間仕切りとして置かれた木箱の中には絵本がぎっしり詰まっています。このうちの一部は、“もう読まないけれど、だれかに譲ってあげたい大切な本”として寄付されたものとか。すでに読み聞かせをしているお母さんや、用意されている紙コップや発泡スチロールを使って工作をするお父さんの姿も見られました。

ここには保育士さんのほかに、東京都市大学の学生さんもボランティアで参加。保育士さんと学生さんによる絵本の読み聞かせ会も行われ、子どもたちは静かに、そして表情豊かに反応しながら、お話の世界に入り込んでいました。

3歳の息子さんと親子二人で遊びに来たというお母さんは「連休の最後に、近くでこういうイベントがあるなんてうれしいですね」と終始笑顔。また、工作に興じていたお父さんは、「家内がこのイベントのことを聞いてきて家族で遊びに来たんですが、子どもも楽しそうですよね。午後はこの辺りで買い物をして帰ろうかと」とのこと。休日の時間を有効利用しながら参加できるのも、駅近のこういう“場”だからこそなんだなと印象に残りました。

おしえて!保育士さん

子育ての悩みを相談したり、共有したり。
「一人っ子のお友達作り」、「オムツ外し」などの悩みに保育士さんが丁寧に回答を。

子育てにまつわる悩みを保育士さんに直接相談できる「おしえて!保育士さん」のコーナーでは、保育士さんを囲んでお母さんたちが子育てについての意見交換も。「お子さんの自慢をしてください」との保育士さんのリードで、最初は遠慮がちだった初対面のお母さん同士も、どんどん会話が盛り上がっていきます。自分の子どもの良いところを他人に語るのは新鮮な体験で、プラスの空気を生み出すようです。

そして傍らのホワイトボードには、カラーの付せんが張られ、そこには子育てに関するさまざまな悩み事が書かれていました。そのひとつひとつに保育士さんが直筆で回答するなど、新たな出会いとコミュニケーションが生まれる場にもなっているようでした。

「みんなでつくる青空図書室」と「おしえて!保育士さん」を企画運営しているのは、子育て支援のコミュニティーづくりを手掛ける「こどもみらい探求社」代表の小笠原 舞さんと小竹めぐみさん。「子どもたちって正直ですよね。子ども目線で楽しめる空間を与えると、すごく楽しそうな目をしてくれます。親子で体験できる場や機会って、別にどこにあってもいいと思います。」

自らも保育士の資格を持ち、こどもみらいプロデューサーやフリーランス保育士という肩書きでも活躍中の彼女たち。そのパワフルなコメントには、子どもたちへの深い愛情を感じずにはいられませんでした。

みんなで飛行機をつくって飛ばしたら

真剣な表情! 紙飛行機作りに夢中です。
参加者数人で一斉に飛ばすことに。
巨大な紙飛行機がお目見え! みんなで息を合わせて飛ばします。

ランチタイムを済ませると、足早に会場へと小走りで戻るわが息子。時刻は午後1時30分すぎ。この時間になると来場者数も一気に増えてきて、会場は親子の熱気であふれ返っていました。もはや、季節外れの寒さもどこへやらといったムード。

さてさて次のお楽しみは何と言っても紙飛行機。息子に強引に手を引っ張られながら「みんなで飛行機をつくって飛ばしたら」とパネルに書かれたブースへ。ここでは自ら作った紙飛行機を数人の子どもたちと一斉に飛ばして楽しみます。好きな紙を選んで自分仕様の紙飛行機を作る息子を見つめながら、ほかの子どもたちにもふと目をやると、同じように親子が一緒になって紙飛行機を作る姿があって……。ひとつの場で、ひとつのことにみんなで集中している一体感を感じた瞬間でした。

紙飛行機を作り終えると、スタッフのお兄さん、お姉さんの指示で、子どもたち4、5人が小上がりの舞台から一斉に紙飛行機を飛ばします。終始、満足げな息子を見ていると、飛距離うんぬんよりも、みんなが一緒になって紙飛行機を飛ばすという体験こそが楽しいのだと理解できました。

そうこうしていると、なんと全長1メートル30センチほどある巨大紙飛行機が登場。「うわ〜おおっきいい!!」と感嘆の声が上がり、ふたつの巨大紙飛行機をみんなで飛ばします。大きい子も小さい子も一緒になって、顔を見合わせ、場所を調整し合いながらスタンバイ。お父さん、お母さんも子どもたちの後ろから援護。掛け声が「イチニのサン!」と上がると、飛行機はそのままスーッと飛んで行きます。私たち家族にとっては、今日一日のクライマックスを飾るにはピッタリの体験でした。

体験取材を終えて

初めて会ったこども同士、協力しあって。
情報コーナーには、二子玉川での子育てに参考になる情報がいっぱい。

すべてのワークショップを体験し終えたところで、息子に感想を聞くと、「『パンダ銭湯』の絵本が面白かったよ。あと飛行機を作って、みんなでいっぱい飛行機を飛ばしたのが楽しかった」と笑顔を浮かべていました。妻は「スタッフの人たちの雰囲気が良かったのが印象的。スタッフが楽しそうだと、参加しているこちらも自然と楽しくなるもんです。特に保育士さんやボランティアの学生さんの明るい対応は、親から見ていても新鮮でうれしかった」とのこと。
実はこれは私も取材中に感じていたことでした。

子どもと街、子どもと未来をどう育んでいくのか。今回、体験して感じたのは、もしかするとそれは、多くの人とのかかわりの中で、私たちが子どもとどう楽しんでいるのかに尽きるのではないかということ。このことを「フタコタマガワギャザリング」が、それとなく伝えているのだとしたら、このような体験を積み重ねていくことこそが大切なんだと思いました。

更新:2014年6月17日 取材:2014年5月6日

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